
英語をやりなおしたい。
独学でペラペラになりたい。
楽に話せるようになる方法はないかなぁ?



学校の勉強だけじゃ、成績が上がらない。
塾に行かずに英語の成績を上げる方法はないかなぁ?
この記事では最もシンプルでお金もかからない、音読について解説していきます。
英語の学習でもっともシンプル、かつ効果があります。やることは次のとおりです。
①英文を音読して、
②声にだして訳をつけていく
自然に文法やボキャブラリーが身についてきます。苦労しておぼえるより、音読してほうが効率的です。



私は中学生のときに1年以上家庭教師について音読しました。
その先生にやらされたのは、「教科書を音読 → 声に出して訳していく」だけでした。
3か月後には英語のテストで100点を取れるくらいになってました。
試しに3ヶ月続けてみてください。
いつの間にか前より英語を理解できるようになり、英作文の成績も良くなっていることでしょう。
私のかんたんなプロフィールです。
- 外資系IT企業に勤務、海外チームに所属してます。
- 30年以上英語を使って仕事をしてます。
- TOEICスコア850です。


音読トレーニングは効果的で、かならず上達する学習方法


音読をすると英語の総合力が底上げされます。



何をしたらいいかわからない!
というなら音読をおすすめします。とくに私は中学の教科書の音読を強くおすすめます。
おすすめする理由は、次のとおりです。
- やることはシンプルでも効果が大きい
- 発音に自信がなくても効果がある
- 3ヶ月後にははっきりと効果がわかる
やることはシンプルなのに効果が大きい
やることは音読して訳すだけです。
これだけですが、英語力が総合的に向上していきます。
ボキャブラリー、読解力、会話力、文法など、トータルで英語能力が向上していきます。
発音に自信がなくても効果がある
当時は発音はまったくダメでした。かなりのカタカナ英語だったと思います。
ぞれでも英語の点数は上がっていきました。
発音が多少悪くても音読していれば効果があることになります。
3ヶ月後にはっきりと効果がわかる
社会や理科とは違いますので、すぐには効果は出てきません。
効果に気がつくのは早くて1ヶ月、たいてい3ヶ月後くらいです。
身体(というか脳ミソ)が変わっていくには時間がかかります。焦らずに続けていきましょう。
音読トレーニングにはどんな効果があるの?


音読トレーニングは総合的に英語力が向上しますが、あえていうと次のような効果があります。
- 効果1:英文法以上の感覚が習得できる
- 効果2:リーディング力を強化できる
- 効果3:スピーキング力を強化できる
効果1:英文法以上の感覚が習得できる
英語に慣れてくるため、英文法にくわしくなくても
- 前置詞の使い方
- 時制の自然な使い方
- 表現の使い分け
- etc…
などが感覚として身体に染みついてきます。
英文法問題は「違和感がある、ない」で感覚的に解けるようになります。
さすがにネイティブではないので完全に英文法が全く不要とはなりません。
ですが、文法事項に必要以上に気を使うことなく自然と英語で会話ができるようになってきます。
効果2:リーディング力を強化できる
リーディングをくりかえしていると、句や節の判別が楽にできるようになります。
英語はフレーズごとに意味を持つことが理解できるようになります。
これはチャンクを理解し始めているということです。
チャンクをわかるようになってくると、フレーズごとに意味をつかめるようになり、リーディングが上達します。
リーディングについては、次の記事を参照して下さい。
▶ チャンクリーディングを学ぶと、英文を英語のまま読めるようになります
効果3:スピーキング力を強化できる
口からスムーズに英語が出てくるようになります。これは口の筋肉を使っているので、発達してくるからです。
ただ、カタカナ英語で音読しているとカタカナ発音が身についてしまいます。
カタカナ発音だと、相手に英語が通じないことが多いため、なるべく正しい発音で練習しましょう。
英語字幕付きの動画で音読すると発音の不安もなくなります。詳細は以下の記事をみてください。
▶ 英語字幕付き動画で独学をすると、短期間で実践的な英語が身につきます
効果がでる音読トレーニングのやり方


音読トレーニングのやり方を紹介します。
目的は「英語の文章に慣れる」ことです。
- 用意するもの(テキスト、ほか)
- 音読するテキストについて
- 音読の録音は超おすすめ
- 音源があればシャドーイングもしてみよう
用意するもの(テキスト、ほか)
用意するものは次の3つです。
- 音読用のテキスト(中学の教科書、もしくは同等のレベルのもの)
- 中学の英文法の参考書(すでに文法書があれば、買わなくてもよい)
- 英和辞典(なければ、インターネットでも代用可)
- 録音機材(スマホでも代用可)
中学の教科書が残っているなら教科書を使うことをおすすめします。
一度やってるので、復習にもなるし、中学レベルの英語がわかれば英会話ができるからです。
それ以外の本を使う場合のおすすめのテキストはこちらを参考にしてください。
音読のやり方
音読の流れは、次のようになります。
音読するテキストを開いて、録音を開始ボタンを押します。
カタカナ英語になってもいいので、声に出して英文を読みます。
読んだら、声に出して和訳をします。
次の英文2~3行に進んで、同じことを繰り返す
これだけです。
注意としては、訳せなかった単語や表現があったら必ず調べるようにしましょう。
調べながら音読していくので、ボキャブラリーも文法も自然に頭に入ってきます。
録音しながらの音読は超おすすめ
スマホにボイスレコーダーの無料アプリをダウンロードして、自分の声を録音しながらやりましょう。
録音には次の効果があります。
- 黙読になることを防ぐ:
話す相手がいないと、そのうち黙読になってしまうことがあります。 - 集中力が続く:
ただ読んでると集中力が低下します。録音していると集中が続きます。 - 自分の発音がわかる:
録音すると、自分の発音がよくわかります。
録音した内容は使わないので、終わったら消してかまいません。残してても記念になるくらいです。
私がやったときは目の前に先生がいました。なので続いたのです。
一人でやるときは録音をすることをおすすめします。
発展:音源があればシャドーイングもしてみよう
シャドーイングをするときには音読をすることをおすすめしています。
(シャドーイング:音読をつかって効率的に英語力をアップする方法)
音読のテキストに音源があれば、シャドーイングをすることをおすすめします。
音読とシャドーイングを組み合わせて学習すると、とても効果的です。
音読がシャドーイングの「むつかしさ」を「やりやすい」ものに変えてくれます。


最大効果を期待できる音読トレーニングのコツ


音読の効果を最大化するためには、いくつかのコツがあります。
ここでは、私が実際に効果を上げるためにやったことを紹介します。次のとおりです。
- コツ1:口頭で和訳すること
- コツ2:地道に続けること
- コツ3:発音に気をつけること
コツ1:口頭で和訳すること
英文の単文を音読したら、声に出して訳します。
これは意味が曖昧だったり、わかっていないところを声に出して明確にします。
もし訳を言葉にできなかったら調べましょう。
これで表現や、ボキャブラリーが増えていき、文法もわかるようになっていきます。
コツ2:地道に続けること
一回の時間が短くてもいいので、地道に続けることです。
私は中学3年のとき、毎週土曜に2時間やってました。
中1の教科書から初めて、数ヶ月かけて3年間を終わらせました。
けっこう時間がかかりました。
でもひと通り終わる少し前から英語の成績は上がっていったので、モチペは保つことができました。
コツ3:発音に気をつけること
多少発音がわるくても効果があるので、あまり気にする必要はありません。
メインの目的は「英語感覚をつくる」です。
とはいえできる範囲でいいので、正しくやりましょう。
発音を改善したい人は・・・
発音については以下の記事にまとめています。よろしければ参考にしてください。
▶【発音のまとめ】正しい発音で英会話の能力を底上げする
「発音は習いたい」「先生に発音を矯正をしてもらいたい」という人にはオンライン英会話をおすすめします
▶ 発音矯正のオンライン英会話おすすめ5選!上達のためのポイントを徹底解説!
音読トレーニングのおすすめテキスト


上にも書きましたが、中学の教科書がある人は教科書を使いましょう。
無料で、しかも一度目を通してますから復習にもなり、効果は高いです。
既に捨ててしまった人は、あらたにテキストを購入することになります。
その場合は音読用のテキストと英文法のテキストを購入することになると思います。
おすすめは次のとおりです。
- くもんのスーパーステップ・シリーズ
- NHK 英語講座のテキスト
- 英文法のおすすめ本
くもんのスーパーステップ・シリーズ


くもんの「中学英語リーディング」は中学レベルの英語で読めるリーディング用テキストです。
最初に読解のコツを解説してるなど、有用性が高いです。
ただ英文の部分を音読に使うだけなので、コツなどは余裕がでてきたらやればいいと思います。


おなじくもんの「中学英文法(スーバーステップ)」を音読用に使うのもおすすめです。
文法用のテキストも音読に使えそうでした。


NHK 英語講座のテキスト


なんだかんだ言っても最強のテキストです。通年で買うことになるのと、ボキャブラリーが増えるかに不安が残りますが、自分にあったレベルのテキストを選べるのもいいです。
本屋に行って、自分が音読できそうなレベルのものを買ってきて、音読に使いましょう。
▶ NHKラジオ 中学基礎英語のテキストをアマゾンで見る
【定期購読で割引】
NHKの基礎英語のテキストは、Fujisan.co.jpで定期購読を申し込むと、初回もしくはレビュー投稿で500円割引を受けることができます。(送料無料)
英文法のおすすめ本
英文法のおすすめ本については、別の記事で紹介しています。


まとめ
今回は、私が実際にやって効果があった音読の練習について解説しました。
この方法は英語に限った話ではないので、他の外国語の習得にも使えます。
もしロシア語やフランス語などに興味があれば、やってみるのもいいと思います。
▶ シャドーイングと音読の効果的なやり方について、解説しています。


▶ 英語字幕付きの動画で、音読・シャドーイングをすると、音読だけより発音が良くなります。


▶ おすすめの文法書については、次の記事で紹介しています。

