シャドーイング:効果がでるやりかたをざっくり解説

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シャドーイングは英会話を学習する人は、皆さんやったことがあるでしょう。

シャドーイングは発音の練習にもなり、そのままスピーキングの練習にもなります。

また発音が良くなってくると英語の耳が出来てくるのでリスニング力も上がってきます。

またいろいろな教材を使用しますからボキャブラリーも増えてくるので、やるだけでたくさんの効果を期待できます。

ここでは基本的なシャドーイングのやり方について、まとめました。

私のかんたんなプロフィールです。

  • 外資系IT企業に勤務、海外チームに所属してます。
  • 30年以上英語を使って仕事をしてます。
  • TOEICスコア850です。
いりやん

読み飛ばしをしたい方は、次からどうぞ。

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シャドーイングについて

シャドーイングとは

シャドーイングは英文を聴いて、聴こえた音声を少し遅れて発声する練習方法です。音声に遅れて影のように声を重ねていくのでシャドーイング (Shadowing) と呼ばれています。

シャドーイングと他の練習方法との違い

同じような練習はほかにも色々ありますが、ここでは違いをまとめてみました。

オーバーラッピングとの違い

オーバーラッピングは、きこえた音声と同時に発声する練習方法です。
遅れて発声するか、同時に発声するか、の違いです。

なのでテキストありきでの練習になります。

リピーティングとの違い

音声を聴いて、音声を止めて聴いた英文を発声する練習方法です。「リスン・アンド・リピート」とも言います。

NHK英会話で先生が読み上げた英文を生徒がそのまま発声する練習方法がありますね。

それを独りでやる練習方法です。

ディクテーションとの違い

ディクテーションは聴こえた英文を紙に書いていく練習方法です。

  • 発音と英単語が結びつき、「知ってる単語を聴いてわからない」ということがなくなります。
  • 一番効果が高いと言う人もいます。
  • かなり難易度が高く、初心者向きではありません。

発声をしないので、どちらかというとリスニングの練習方法です。

シャドーイングで期待できる効果

リスニング力が向上する

リスニング力を向上させるには、

1)英語の音に慣れる
2)聴いた英文を理解する

という2つの能力を上げていく必要があります。

シャドーイングをしていると、これらの能力が自然と上がっていきます。

発音・スピーキング力が向上する

聴いた音をなるべく再現しようとするので、

  • 自然と発声が良くなり、
  • 口の筋肉も動くようになり、
  • 相手に伝わりやすくなる

ききとりやすい英語になっていきます。

ボキャブラリーが増える

シャドーイングをすることで、次のような状態になります。

  • いろいろな英語を使いようになり、
  • 自然と表現や単語のインプット量が増える
  • 結果的にボキャブラリーが増える

やるだけで自然とボキャブラリーが増えていきます。

シャドーイングのやり方

ここではシャドーイングのやり方についてまとめてます。

基本的なシャドーイングのやり方

ひとによりやり方はそれぞれです。影のように少し遅れて発音していく点については同じです。

次のように進めてます。

  1. テープや音声ファイル、動画を用意する
  2. 再生するスピードを調整。最初はスロー再生で
  3. 最初は1分ていど、慣れてきたら5分
  4. 聴こえた音をそのまま再現するようにする (カタカナ英語にならないように)
  5. 聴こえている音に少し遅れて口に出す

シャドーイング中は使わないですがテキストはあったほうがいいです。後で確認できるからです。

私は最近は Youtube でシャドーイングします。いちいちテープを用意する必要もないので便利です。

いきなり音声だけでシャドーイングするのは、あまりおすすめしません。
効果はありますが初心者には難易度が高いです。

おすすめなのは、最初にテキストを音読して、音読に慣れたらシャドーイングをする方法です。

音読のときに

  • 発音の復習
  • わからない単語や表現の確認

などをやることにより、シャドーイングの難易度がぐっと下がります。音読をやってからシャドーイングをしましょう。

シャドーイングするときのポイント

自分にあった教材を使おう

自分のレベルにあった教材を使いましょう。

最近は Youtube にも英語学習の教材が上がっています。
そういったものから自分ができそうなものを選ぶのがおすすめです。

次の記事では音読のおすすめのテキストとして「くもんの中学英文法」と「 NHKテキスト」を紹介しています。シャドーイングにもおすすめです。

次の記事ではリスニングにつかえる Youtube 動画を紹介しています。
難易度が高めですがチャレンジしてみるのもいいでしょう。

カタカナ英語にならないようにしよう

なるべく聴いた音をそのまま再現するようにしましょう。

  • 発音、リズムやイントネーションをなんとか再現するようにします。
  • 発音で習う摩擦音や曖昧母音など、英語にしかない音も発音するようにします。

最初は出来ないとも、やっているうちにできるようになります。

上手く発音できないときは発音練習にもどりましょう

なんとなくうまくいかないときは、その発音記号の発音練習に戻ります。
次のような状態になるとき、上達のチャンスです。

  • できてるつもりでも、上手く発音できない発音や英単語が見つかる
  • 一つの発音はできるが、単語になるとできないものが見つかる

発音練習には、下の記事をつかって練習してみてください。

シャドーイングで困ったことや疑問点の対策について

シャドーイングをやってみると、いろいろと疑問点が出て来ます。

この章では、その対策についてまとめました。

自分の声で教材の音声が聞こえない

ヘッドホン、もしくはイヤホンでやると解決します。

「自分の声が聞こえない」なら、イヤホンを片方だけにして、やってます。

聞き取れないところの発音がいいかげんになってしまう

発音の練習をしながら、「できる範囲で」正確にするように継続していくことです。
最初の頃は仕方ないです。

最初からうまくできるわけではありませんし、そこをうまくなるために練習しています。

何回もやると本文をおぼえてしまう

インプットができてる証拠です。ボキャブラリーが増えたのですから、喜ばしい限りです。

もっと正確に発音できるように練習に集中できます。

本文の意味が頭に入ってこない

これもある程度、仕方ないです。まだ頭に回路が出来てないのです。

それでも一度音読してますから、無意識下に頭に入ってます。

リスニングの練習のつもりでシャドーイングを続けていると、聞きながら頭に入るようになります。

まとめ

この記事ではシャドーイングのやり方についてまとめました。

シャドーイング一つだけで、いろいろな効果が期待できます。

ですから時間がない社会人にとってはうってつけの独学の学習法です。

是非チャレンジしてみてください。

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