英語のスキルが読み書きメインになってませんか?
読み書きは問題ないけど、口頭説明を聴いてると眠くなってくる・・・
読み書きメインになりがちな英語学習を、短い期間で実用レベルにする学習法があります。
その方法とは、英語動画を英語字幕付きで視聴、音読やシャドーイングを行う、という方法です。
次のような悩みに回答します。

・英語の読み書きは得意だけど、会話が苦手。
・英会話、プレゼンはなんとかできるけど、スモールトークが苦手。
・長い説明を聴いてると、わからなくなることが多い。
・英会話スクールが内容がかんたんすぎて、レベルが合わない
この方法はどの英語レベルの人でも大丈夫ですが、とくに中級レベル(TOEIC 470~730)の人に向いています。
この記事では、英語字幕付きの動画について、次の内容を書いています。
- 期待できる効果・メリット
- 学習方法
- 動画の選び方
- 注意する点
- よくある疑問
英語字幕をつかう方法は、あるグローバル企業のアメリカ駐在の日本人社員がやって、実際に効果があった方法です。
駐在員なので、赴任前からそれなりの英語レベルだった人たちです。
コツコツと続けていくと、英語レベルが上がって、会話もスムーズになっていきます。
※ ちなみにこの記事は、YouTube 動画を使うことを前提にしています。
英語字幕つき動画で学習する効果とメリット


まずはじめに、期待できる効果とメリットを解説します。
- 音読・リーディングと比較して、発音が正確になる
- 発音込みでボキャブラリーが増える
- リスニングで意味を取る力が上達する
- ライティングに期待できる相乗効果
- スピーキングに期待できる相乗効果
音読・リーディングに比べて発音が正確になる
テキストだけを使った勉強よりも、発音を正確に覚えることができます。
音読自体は、英語感覚が身につき、生きたボキャブラリーも増えていくので、おすすめです。
ですがテキスト中心なので、発音についてはどうしても弱くなります。
テキストのかわりに英語の字幕付きの英語動画を使って音読すれば、発音を間違って覚えることはなくなります。
テキストだけを使った音読・リーディングと比較して:
- はじめから発音は正しく覚えることができる
- 音変化もふくめた発音を覚えることができる。とくに熟語、慣用句、決まり文句、チャンク
発音込みでボキャブラリーがふえる
英単語やチャンク、英語表現のボキャブラリーが発音込みで増えていきます。
しかも実際に話されている生きた英語です。
話された英文からピックアップして覚えるため応用しやすくなります。
とても効率がいいです。
単語帳やテキストに比べて:
- 発音込みでボキャブラリーが増える
- 実際に話されている、生きたボキャブラリーが増える
- 表現の幅が広がる
リスニングで意味を取る力が上達する
英文を聴いて意味を取る能力が上達します。
リスニングが苦手な人が、音だけで一生懸命リスニングしても、つらいだけです。
(懸垂できない人が鉄棒にぶら下がって、もがいてる状態に近い。)
英語字幕があれば、意味を取るときの助けになります。
少し要求レベルを下げて練習することができます。(斜め懸垂から始める感じ)
そのうち音声だけで意味を取れるようになってきます。
単純なリスニングと比べて:
- 目で追うため、音源だけのリスニングより集中がつづく
- 英文と、聴こえる英語の音をくらべながら勉強できる
- 日本語をつかわず、英語を直接理解することがしやすくなる
- 流れていく字幕を読むので、リーディング(速読即解)の練習にもなる
スピーキングが滑らかになり、発音もよくなる
ネイティブが話している音をそのまま覚えるので、発音が良くなっていきます。
英単語ごとではなく、音の一塊ごとに発音することに慣れてくるので、スピーキングもなめらかになっていきます。
※ 音の一塊もチャンクです。詳細はこちら → 英語の会話力をアップさせる!チャンク学習について徹底解説
スピーキングに期待できる効果:
- 発音がなめらかになり、聞き取りやすくなる
- スピーチがうまくなる
- プレゼンも聞き取りやすくなる
わかりやすいライティングになる
書くスピードが上がり、口語体のわかりやすい表現の文章がかけるようになります。
スピーチの動画を見ていると、次のような内容の勉強になります。
- スピーチの構成
- 内容の順序
- ロジックの展開のしかた等
これはライティングにも使えるので、ライティングも上達するのです。
ライティングに期待できる効果:
- 書くスピードが上がる
- 口語体のわかりやすい表現が増える
- 文章の構成もわかりやすくなる
※スピーチの構成については、次の記事を参照してください。
▶ 英語スピーチで使う出だしフレーズや表現



次に具体的なやり方について、解説します。
英語字幕つき動画を使った、学習のやり方


Youtube動画を使う場合は、字幕をオンにして再生するだけです。
① 目的の動画ページにいく
② 字幕をオンにする
③ 音声を聞きながら、字幕を読む
最後の③は、次の3つのどれかをやります。
方法1)英語字幕を出して、動画を視聴する
方法2)英語字幕を出して、音声に合わせてシャドーイングする
方法3)字幕を見ないで、音声を頼りにシャドーイング
このチャプターでは、方法について、次の内容を解説していきます。
- 具体的な方法、やりかた
- どういう人におすすめか?
- こんな時はどうしたら?
方法1)英語字幕を出して、動画を視聴する
英語字幕をオンにして、ただ視るだけでもリスニングの練習になります。
既に知っている英単語やチャンクでも、実際にどう発音されているのかわかります。
コツコツ続けていくと、カタカナ発音が英語の発音になっていきます。
記事の冒頭にあった日本人駐在員も、当時は英語字幕のテレビを視てることが多かったようです。
一つアドバイスとしては、自分が学習しているアクセントを見ることをおすすめします。
アメリカ英語か、イギリス英語か、オーストラリア英語か。もしかしたらインド英語の人もいるかもですね。



私はイギリスのRPアクセントの動画にしています。
上級者は気にならないのかもしれませんが、わたしは気になってしまいます。
方法2)英語字幕を出して、音声に合わせてシャドーイングする
再生速度を調節して、音声に合わせてシャドーイングします。
シャドーイングすることで、英語表現がチャンク単位で頭の中に入ってきます。
練習の度合いが強くなり、ただ見ているよりも記憶に残るようになります。
途中で追いつかなくなったら、一旦止めて音読にしましょう。
苦手な部分は何度も繰り返すことで、できるようになってきます。
方法3)字幕を見ないで、音声を頼りにシャドーイング
慣れてきたら、字幕なしでにシャドーイングしましょう。



こんな感じに練習をしていくと、頭が英語モードに変化していきます。
どういう人におすすめ?
英語字幕付きの動画を使った練習は、英語学習をする人全員におすすめの方法ですが、特に次のような人におすすめします。
- ある程度は聞き取れる人、中級者
- 口頭でプレゼンしたいビジネスマン
- 英語の発音をなめらかにしたい人
- 時間がなくて、効率よく学習を進めたい人
- 英会話スクールで、実際より低いレベルに判定される人
特に、英会話スクールのレベルがあわない人におすすめです。
「読み書き」はできるのに「聞く話す」が苦手なため、低いレベルに判定されてしまう人がいます。
そういう人は、テキストもレッスン内容も簡単に感じてしまいます。
そういった英会話スクールに合わない人にもおすすめです。
こんな時はどうしたら?
こんな感じに練習をしていくと、頭が英語モードに変化していきます。



次に、どのようが動画を選んだらいいか、解説します。”
英語字幕つき動画の選び方


興味があれば、どのジャンルの英語の動画でも構いません。
ただし、よくある日本語で英語を説明している動画はおすすめしません。日本語が交じるとよくありません。
英語の動画で練習がおすすめです。
- 用意された字幕でも、自動字幕でもOK!
- 字幕があれば、どんなジャンルでも問題なし!
- 尺は20分以内がおすすめ
- 目的別に用意するのがおすすめ!
- 英語のみの動画であること:
用意された字幕でも、自動字幕でもOK!
英語字幕があればいいです。自動生成の字幕でもクリエイターが用意してくれた字幕でも、どちらでもOKです。
何度も使うので、何度も視たくなる動画がおすすめです。
※クリエイターが英語と日本語の両方の字幕を出している動画
YouTube の字幕をオンにすると、日本語の字幕が隠れることがあるので、おすすめです。
私もよくやってます。


字幕があれば、どんなジャンルでも問題なし!
ジャンルは問いません。集中して理解しようと思える動画であることが大切です。
映画の評論、インタビュー、科学番組でもいいです。
次の記事でおすすめのチャンネルを照会しています。
▶ 英語学習に使える YouTubeチャンネルを紹介
尺は20分以内がおすすめ
表現を覚えるのが目的なら5分程度がちょうどよいでしょう。
長くても、20分がちょうどいいと思います。
長い動画しかないときは、5分くらいに区切って、少しずつ進めるのがおすすめです。
目的別に用意するのがおすすめ!
目的別に、様々な動画を視るのがおすすめです。
例えば、
- 仕事場での会話表現を知りたい → BBC Learning English
- プレゼンの表現を知りたい → TED
- 朝起きたときの表現を知りたい → English Easy Practice など
リストを作ってもいいと思います!
目的が明確になって、モチベーションが上がります!
英語のみの動画であること
日本語で解説している動画では、字幕の意味がなくなってしまいます。
というより害があります。(理由はこちら → あなたの英語が上達しない4つの理由とは【解決策は実証済み】)
英語脳にならないので、いくらやっても上達しない・・・になってしまいます。
英語字幕つき動画の学習で、注意したいポイント


この章では、「あれ?」と思って学習が止まってしまう、そんな注意すべきポイントを上げました。
よくあるのが、字幕と実際に話されている英語で違っていることです。
- 自動字幕だと、間違っていることがある
- 自動を意図的に変えていることもある
- アクセントによっては、かなり違っていることもある
もし「変だな?」と思ったら思いっきり再生速度を下げて、ゆっくり聞いて見ましょう。
明らかに別の単語をいっていることがわかります。
自動生成の字幕だと、間違っていることがある
システムが音声から書き起こした字幕の場合、間違っていることもあるので盲信しないことです。
例えば専門用語や、一般的でない略語(EC2など)は別の単語になってしまうことが多いです。
注意が必要です。
字幕を意図的に変えていることもある
動画クリエイターが用意してくれている字幕でも、意図して別の単語を書いているときがあります。
例えば次のようなときです。
- 動画では日本語で名前を言ってる場合
- 出演者が、言い間違えをしている場合
- そのほか、別の表現のほうがわかりやすいと判断された場合
アクセントによって、かなり字幕が違っていることもある
なまりが強いと、自動生成の字幕は間違っていることが多いです。
英語学習では、そういう動画は避けるようにしましょう。
英語字幕つき動画学習にYouTube をおすすめする理由


最後に、英語字幕の動画は YouTube の動画を使うことをおすすめします。
YouTube には、次のようなメリットがあります。
- 再生速度の調整がかんたん
- 無料で練習する出来る
- 新しい動画がどんどんでてくる
再生速度の調整がかんたん
再生速度を上げたり下げたりすることがかんたんです。
口が早いスピーカーのときでも、再生速度を下げれば聴こえるようになります。
逆にわかりやすいニュースキャスターはゆっくりすぎることが多いので、そのときは上げればいいです。
このように再生速度を下げて字幕を使えば、初級レベルでも英語動画で練習できます。
無料で練習することが出来る
YouTube は無料で誰でも使うことができます。
準備もいらず、スマホを開いて、すぐに練習を始めることができます。
新しい動画がどんどん出てくる
YouTube 動画は世界中から常に新しい動画がアップされています。
特に英語の動画は毎日増えています。
英語学習の材料としては、生の英語表現を勉強できます。
まとめ:英語字幕付き動画は英語学習のベスト!


英語字幕付きの動画について、次の内容を説明しました。
- 期待できる効果・メリット
- 学習方法
- 動画の選び方
- 注意する点
- よくある疑問
いまや語学学習に動画を使うことは当たり前になっています。
これまでやってきた音読やシャドーイングを英語字幕付き動画で練習することで、学習時間の短縮になり、忙しい人も独学で英会話を上達させることができます。
ぜひ、始めてください。
▶ 音読とシャドーイングについては、次の記事で詳しく書いてあります。


▶ YouTube の便利な機能、おすすめ動画チャンネルは、次の記事で紹介してます。


▶ 発音の矯正をやってるオンライン英会話スクールはこちらです。


▶ 日本語を混ぜてはいけない理由は、こちらに書いてあります。

