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たし算式チャンク英作文②:関係詞から始まる英語チャンク

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英語で「情報を足していく」感覚を身につけるには、チャンクを使った英作文が効果的です。

英文を作るとき、関係詞から始まる英語チャンクは、
名詞や動詞、文全体にスムーズに情報を追加できる、手軽で便利なツールです。

私も英語メールやレポートを書くときに
「もう少し説明を足したい」
と思ったとき、とりあえず関係詞を入れる、ということをよくやります。自然と文章が広がるのです。

この記事では、関係詞から始まるチャンクの使い方を紹介します。

目次

関係代名詞から始まる英語チャンク

次の例を見てください。

  • the boy who won the race

これは「名詞チャンク」です。

文の中で主語や目的語として使われるひとまとまりの表現です。

この例では、

  • 先行詞: the boy
  • 追加情報: who won the race

という構造になっています。名詞を詳しく説明する情報が後ろから加わって、一つのチャンクになります。

名詞チャンクの例:

the book that I bought
=[私が買った]本
→ 「that I bought」が「the book」を修飾して、全体で1つの名詞チャンク。

the woman who lives next door
= [隣に住んでいる]女性
→ 「who libes next door」が「the woman」を修飾して、全体で1つの名詞チャンク。

追加情報の正体は、関係代名詞から始まる英語チャンク

先行詞のあとに続く「who won the race」のような部分もチャンクです。関係代名詞から始まる英語チャンクです。
関係代名詞には、名詞をより詳しく説明する働きがあります。

よく使われる関係代名詞は以下の通りです:

who: 人を主語として説明
whom: 人を目的語として説明
whose: 所有を表す
which: 物や動物を説明
that:人・物どちらにも使える万能型

who(人を主語として説明)

the boy who won the race
 → [レースに勝った]少年

a teacher who speaks five languages
 → [5カ国語を話す]先生

whom(人を目的語として説明)

the woman whom I met at the party
 → [パーティーで会った]女性

the friend whom he invited
 → [彼が招待した]友人

※口語ではしばしば「whom」は省略されたり、「who」に置き換えられる。

whose(人や物の所有を表す)

a student whose project won the prize
 → [プロジェクトが賞を取った]生徒

a house whose windows are broken
 → [窓が壊れている]家

which(物や動物を説明)

the book which I borrowed yesterday
 → [私が昨日借りた]本

a movie which made me cry
 → [私を泣かせた]映画

that(人・物どちらにも使える万能型)

the song that she wrote
 → [彼女が作詞した]歌

the man that helped me
 → [私を助けてくれた]男性

「who」「which」の代わりに使えるが、非制限用法(カンマあり)では使えない。

名詞チャンクは文の主語や目的語になる

名詞チャンクは、文中で「名詞」と同じように使えます。
たとえば the boy who won the race は主語として使えます。

このしくみを理解することで、英語の文をチャンクで読み取る力がついていきます。

関係副詞からはじまる英語チャンク

次の例を見てください。

  • when I first met her(時間)
  • where I grew up(場所)
  • why he left(理由)
  • how she solved the problem(方法)

これらはすべて「関係副詞で始まるチャンク」です。

英語の文の中で、
時間・場所・理由・方法などの情報を追加するために使います。

それぞれの関係副詞は、
以下のように、伝えたい情報の種類によって使い分けます。

  • when → 時間を説明する
  • where → 場所を説明する
  • why → 理由を説明する
  • how → 方法を説明する

たとえば、

「when I first met her」は、“いつ?”という時間に関する情報を

「why he left」は、“なぜ?”という理由についての情報を

それぞれ付け加えています。

関係副詞チャンクは副詞節の一種

これらのチャンクは、
文の中で副詞節として機能します。

つまり、主語と述語を含んだ節の形をしていて、文の動詞を補足説明します。

たとえば、

  • She still remembers when I first met her.
    (彼女は私が彼女と初めて会ったときを今でも覚えている)

このように、

“when I first met her”

というチャンクは
「覚えている内容(いつ)」を補足する役割を持っています。

関係副詞で始まるから、内容が予想しやすい

これらのチャンクは、関係副詞(when, where, why, how)から始まるため、読み手や聞き手は「これは時間の話だな」「場所の情報が来るな」といったことを文のはじめで予測しやすいのが特徴です。

それぞれの関係副詞チャンクを使った具体的な英文を見てみましょう:

  • 時間(when)
     I’ll never forget the day when we moved into this house.
     (私たちがこの家に引っ越した日のことは決して忘れません)
  • 場所(where)
     This is the town where I spent my childhood.
     (ここが私が子ども時代を過ごした町です)
  • 理由(why)
     I don’t know the reason why he’s upset.
     (彼がなぜ怒っているのか、その理由が分かりません)
  • 方法(how)
     She showed me the way how she solved the puzzle.
     (彼女はどうやってそのパズルを解いたのか教えてくれました)

このように、
関係副詞ではじまる英語チャンクは、
意味のかたまりとして文の理解を助けてくれます。

その他の関係詞から始まる英語チャンク

上記の「関係代名詞」と「関係副詞」の2つを使いこなせるようになると、英語チャンクの幅がぐっと広がります。

そのうえで、余裕が出てきたらぜひ覚えておきたいのが、次の3つです。

前置詞 + 関係代名詞 で始まるチャンク
省略された関係詞 を使うケース
カンマ付き関係詞(非制限用法) のチャンク

それぞれの使い方とポイントを見ていきましょう。

前置詞 + 関係代名詞で始まる英語チャンク

前置詞+関係代名詞(主に which, whom)で始まる英語チャンク。in which, to whom, with which などです。

例:
The house in which he was born no longer exists.
(彼が生まれた家はもう存在しない)
→ “in which” は “where” に書き換え可能なこともある

The person to whom you were talking is my boss.
(あなたが話していた人は私の上司です)

やや硬めの表現で、ほとんどが関係副詞で代用できます。

ただし、一部できない状況もあります。
詳しくはこちらの記事を参照。

省略された関係詞をつかうケース

突然、主語+述語が来るパターンは
関係詞(that, who など)が省略されているケースです。
主に会話や簡潔な文で使われます。

例:
The book I read last night was amazing.
(昨夜読んだ本は素晴らしかった)
→ “that” が省略されている

この省略された関係詞は、英文読解の落とし穴になることが多いです。

なんとなく意味が通らない英文のときは、

名詞や動詞を別の品詞と間違えていて、かつ関係詞が省略されている、

ということがよくあります。

カンマ付き関係詞(非制限用法)のケース

次の例文のような、関係詞から始まるチャンクの前後にカンマがついていると読みやすいですね。

例文:
My father, who is 70 years old, still works.
(70歳の私の父は、まだ働いている)

I gave her the report, which she lost immediately.
(私は彼女にレポートを渡したが、それをすぐに失くした)

ただし、

関係詞として ”that” は使えず、
who, which, whose などが使える、

という点に注意しましょう。

関係詞から始まる英語チャンクの一覧

この記事で紹介した、関係詞から始まる英語チャンクは、以下のとおりです。

種類使用される関係詞
関係代名詞から始まるチャンクwho, which, thatThe man who came
関係副詞から始まるチャンクwhen, where, whyThe place where…
前置詞+関係代名詞から始まるチャンクin which, to whomThe house in which…
省略された関係詞をつかう英語チャンク(that, who 省略)The book I read
巻末期関係詞(非制限用法)の英語チャンクwho, which, whoseMy friend, who…

「関係代名詞から始まる英語チャンク」と「関係副詞から始まる英語チャンク」の2つを使いこなすだけで、英語表現の幅が広がるので、どんどん練習していきましょう。

この記事は、「たし算式チャンク英作文」シリーズの記事の一つです。

他のチャンクについても記事を書いていきます。(今後、追加していきます)

  • たし算式チャンク英作文①:前置詞から始まるチャンク
  • たし算式チャンク英作文②:関係詞から始まるチャンク
  • たし算式チャンク英作文③:接続詞から始まるチャンク
  • たし算式チャンク英作文④:形式主語のthatから始まるチャンク
  • たし算式チャンク英作文⑤:副詞句のチャンク
  • たし算式チャンク英作文⑥:分詞から始まるチャンク
  • たし算式チャンク英作文⑦:不定詞から始まるチャンク
  • たし算式チャンク英作文⑧:挿入句から始まるチャンク

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