
英語を喋れるようになりたい。
英語を独学で話せるようになる方法はあるのかな?
文法を使わなくても話せる方法が知りたい。
この記事では文法を使わずに言いたいことを英語にする方法について解説します。
正確には細かい文法事項にとらわれずに、必要最小限の知識で話す方法です。
この記事は
- 細かい文法なしで《だれでも英語が話せるシンプルな方法》
- 必ず効果がある《スピーキングの練習方法3選》
について書いてます。
独学で英語が話せ、物事の説明ができるようになります。
私のかんたんなプロフィールです。
私のかんたんなプロフィールです。
- 外資系IT企業に勤務、海外チームに所属してます。
- 30年以上英語を使って仕事をしてます。
- TOEICスコア860です。


独学でも必ず上達する英語スピーキングの練習3選


独学で英語を学習する場合、ネックはいつもスピーキングでした。
1人ですから話す相手もいません。なので人を雇って聞き役をしてもらうシュリーマンのような人もでてきます。
ぬいぐるみ相手に練習をする人もいました。
私はICレコーダーを相手に練習してました。
そういう練習も有効ですが、今はいろいろな練習方法があります。
練習その1:瞬間英作文
一番有効なのが、瞬間英作文です。
ただ注意点として翻訳脳になってしまいがちなので、ならないようにしましょう。
翻訳脳ではなく英語脳で練習する方法について、次の記事に書いてますので参考にしてください。
》【英語脳】瞬間英作文は英語が話せるようになる?ならない?【翻訳脳】


練習その2:身の回りのものの英語名を言う
身の回りの目につくモノの「英語名」をどんどん口に出してみましょう。
イラストや写真でも可です。
目的は英語脳の養成です。
日本語⇒英語の翻訳脳を使わず、直接英語名を言えるようにしたいのです。
ボキャブラリー本を使うのも有効です。イラストや写真から直接英語名を学びましょう。
次の記事では、おすすめのボキャブラリー本を紹介していますので参照してください。
》英語ボキャブラリー本のおすすめ6冊(+1冊)を紹介!(大人向け)


練習その3:英作文
英作文の練習をしてるとスピーキングもうまくなります。
もちろん
文法に当てはめて・・・正確に・・・
なんてやってても上手くなりません。直接英語を書いていきます。
英語ライティングの練習方法については次の記事に書いてます。
》英語ライティングの練習はこれだけ!独学で上達する方法と文章の書き方を解説


誰でも英語を話せるシンプルな方法《出だし、付け足し》


スピーキングは
出だし、付け足し
だと言われます。要は、
- 最初に《自分の主観やポイント》を「主語、述語」で述べ、
- 後は情報を付け足していく。
英語はこれで話せます。なぜこれで意味が通る文になるか?
それば英語には「後置修飾」という文法があるからです。
とりあえず出だしを言えば、その後は結構続いて英語が出て来ます。なので「出だしのフレーズ」を知っておくと、話すのも楽になります。
方法①:「主語と述語」を言って、情報を足していく
まず《主観やポイント》を「主語」と「述語」とで言います。
続いて目的語、前置詞を使って時間や場所を言えば英文になります。
具体的なやり方は次のとおりです。
最初に《主観》を「主語」と「述語」とで言います。
We took
ここで述語の時制を忘れないようにしましょう。
※時制については、次の記事に書いています。
》出だしで時制を間違えたら?英会話の時制をイラストでわかりやすく説明
目的語を(あれば補語も)あとから話すと、SVO (SVOC) の一文ができます。
We took + notes
時間、場所、方法などの情報、説明を追加します。
We took + notes + with pencil + at school + on that day.
細かいことをいうと、ここでも順番の文法があるのですが、守らなくても通じます。
言い足りないことがあったら接続詞をつけて、同じことを繰り返していきます。
We took notes with pencil at school on that day, + but I forgot to do it yesterday.
少し冗長な英文になってしまいましたが、こんな感じでつなげていきます。
慣れてくると自然と ① と ② は同時にできるようになります。
方法②:副詞、接続詞から始める


出だしは「主語・述語」に限らず、接続詞から始めることもできます。
例えば「A なので、Bです。」と言いたいときは Because から始めます。
例:
Because I was tied up with my job, I could not be there.
(私は仕事で忙しかったので、そこにいなかった。)
また副詞も出だしにすることができます。「不運なことに、~です。」と言いたいときは Unfortunately が出だしになります。
例:
Unfortunately, he was defeated in that match.
(不運なことに、彼はその試合に負けてしまった。)
このように出だしフレーズを増やしていくと表現の幅も増えていきます。
方法③:慣用句を使う
ほかにも以下のような、決まりフレーズもあります。
- May I ~ (~しましょうか? or ~してもいいですか?)
- I’m going to ~ (~するつもりです)
- I’d like to ~ (~したいです)
- It might be ~ (それは~かもしれません)
- I’m not sure if ~ (私は~かどうか、知りません)
※ 次の記事ではスピーチで使う出だしフレーズを書いてますので、よかったら参考にしてください。
》英語のスピーチで使う出だしフレーズや表現
英語スピーキングが苦手な人は、インプットを増やそう


「出だしを主語と述語で始める」やり方でも英語で言いたいことが出てこない。
そういう人の多くは英語のインプット量が足らないことが原因です。
ボキャブラリーを増やしたり、シャドーイングや音読、英語動画を見て真似したりなど、インプット系のエクササイズをやりましょう。
ボキャブラリーの増やし方については、次の記事に書いてます。


シャドーイングの練習の仕方については、次の記事に書いてます。


音読の教材ややり方については、次の記事を参照してください。


スピーキングのための英語の知識《チャンク》と《後置修飾》


今まで説明した方法は、チャンク(言葉のかたまり)と後置修飾(後ろから修飾)という文法をつかっています。
この章では、チャンクと後置修飾について簡単に説明します。
言葉の塊(かたまり)「チャンク」
チャンクとは「意味をもつ言葉の塊(かたまり)」「短いフレーズ」「英文のパーツ」です。
例: The women we saw yesterday is his sister.
(昨日我々が会った女性が、彼の妹(姉)です。)
この場合、The woman we saw yesterday は1つのチャンクです。is his sister もチャンクです。こういう意味を持つ塊をチャンクといいます。
チャンクについては、次の記事でくわしく解説しています。


後ろから前に修飾する「後置修飾」


もう一つ知っていただきたいのが説明をあとから追加していく文構造「後置修飾」です。
後置修飾の例としては、以下のような語句です。
- something wrong
- people straight out of university
1は「なにか悪いもの、おかしいもの」という意味です。
2は people を straight out of university が修飾してます。straight out of university は「ストレートに大学をでた」ということなので、2は「新卒」という意味です。
日本語は100%前置修飾なので、日本人にとって分かりづらい概念です。ですが英文を作るには、とても便利なものです。
後置修飾については次の記事で詳しく説明してあります。


また、後置修飾については、大西泰斗先生がご自身の書籍でも紹介されてます。


英語スピーキング中級:相手が納得するように話す方法


英文を作ることに慣れてきたら、話す順序も考えるようにしましょう。人にものごとを正確に伝えたいときは、話の順序や構成が大事です。
PREP法で話してみる
たとえば PREP法で話すようにしてみましょう。PREP法は次のような構成になります。
- 結論 (Point) ・・・ ( I would say you all that ~ などで、はじまる)
- 理由 (Reason) ・・・ (Because ではじまる)
- 具体例 (Example) ・・・ (For example, ではじまる)
- 結論 (Point) ・・・ (So, again, I would say you all that ~ などで、はじまる)
各項目を最小1センテンスずつ、計4センテンスで話せるように頭の中で構成してから話すと、相手が納得しやすくなります。
最初はライティングの練習としてPREP法を練習してみましょう。そのうち話の構成を頭の中でできるようになってきます。
英語のライティングについては、次の記事に書いてありますので参照してください。


スピーチの構成を学ぶ
またスピーチの出だしフレーズや構成を勉強することも有用です。
スピーチの構成については、次の記事に書いてありますので参照してください。


まとめ:英語のスピーキングは《出だし、付け足し》
この記事に書いてあることは次のとおりです。
- 英文は、はじめに主語と述語などの「出だしフレーズ」、次に情報を追加していくと作れる。
- その実態は、チャンクを後置修飾でつなげていっているだけ。
- 「意味を持つ言葉の塊(かたまり)」をチャンクという。
- 「後から情報チャンクを追加して」説明する構造を後置修飾という。
これは英語の基本である「先にポイントを言い、説明を足していく」という文型《出だし、付け足し》です。
そうすることで、
- 既に発言したことを、あとから説明する
↓ - 意味が通る英文になる
という構造になります。これはネイティブや英語話者がやってることで、慣れていくと、自然とリスニング力やリーディング力も向上していきます。