チャンクで練習、英語リスニングに必要なスキル3つが上達する方法

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英語をたくさん聴いているのに、全然リスニングが上達しません……。

なんとかしたくて検索したけど、シャドーイングしか見つからない。
もちろんやってるのに……。

なんでできるようにならないのかなぁ?

私も同じで、いくらやっても聞き取れるようになりませんでした。会社の同期は少しは聞き取れてるようなのに。

ほんとに苦労しました。

そのうち自分の原因もわかり、リスニングも以前より苦労はしなくなりました。

この記事では、チャンクを使ったチャンク・リスニングの練習方法について、解説していきます。

チャンク・リスニングとは、聞いた英文を2~3単語ずつ、意味を理解していく方法です。

リーディングでは、スラッシュリーディングに代表されるように、短く区切ったチャンクごとに意味を取って行きます。

それのリスニングバージョンになります。

✓ この記事の内容:

1)リスニングに必要な3つのスキル
2)3つのスキルを上達させるための練習

クリックできる「もくじ」

英語のリスニングに必要な3つのスキルとは?

前提として、リスニングに必要なスキルについて解説します。

リスニングができるためには、次の3つの能力(スキル)が必要です。

スキルその1:英語の音がわかる
スキルその2:語順で英文を理解する
スキルその3:音のボキャブラリー

スキルその1:英語の音がわかる

英語を聞き取るとき、私たちは次の2つの作業をしています。

① 英語の音を聞き取る:話されたワードが分かる
② 内容を理解する:話された内容が分かる

英語の音が聞き取れないと、どんな英単語が話されているかがわかりません。

英語の発音は、母音が20種類、子音が24種類あります。(日本語は母音は5個、子音は13個です。)

まず、これらの発音を聞き取れるようになるための練習をする必要があります。

スキルその2:語順で英文を理解する

英語の音に慣れてくると、話された英文の単語一つ一つは分かるようになります。
(①はできてる)

でも、聞こえても言ってる意味がわからない、ということもあります。
(②ができてない)

そういうときは次のどちらかが原因です。

1)言われた語順で理解できない
2)ボキャブラリー問題(音と単語が結びついてない、もしくは本当に知らない)

そのうち

1)言われた語順で理解できない

は、日頃からリーディングで「返り読み」をしている人にありがちな原因です。

英語の語順で意味を理解できるようになるための練習が必要です。

スキルその3:音のボキャブラリー

残りの原因、

2)ボキャブラリー問題(音と単語が結びついてない、もしくは本当に知らない)

話された単語が知らないのは仕方ありません。ですが知ってる単語でも間違って発音を覚えていると、理解できないことがあります。

なので、ボキャブラリーを増やすときは発音を確認するようにして、「音のボキャブラリー」を増やすようにします。

まとめますと、リスニングに必要なスキルは次の3つです。

1)英語の発音を聞き取る
2)英文を英語の語順で理解する

3)音のボキャブラリー

こういった練習は、チャンクを使って練習すると効率的です。

次からは、この3つの練習について、説明していきます。

チャンクで「英語の音がわかる」ための練習

英語の音を聞き取れるようになるためには、発音の練習をするのが一般的です。

自分で発音できるようになると、聞いたときにカタカナ発音との違いがわかるようになります。

一番伸びしろがあるので、比較的効果が出やすい分野です。

日本人は外来語のカタカナに毒されている

私達は中学生(もしくは小学生)の時から英語を勉強している、と思いがちですが、実際はそうではありません。

私達の周りには、外来語がたくさんあります。カレンダー、ガイドブック、こういった英語から来た外来語がよく目につきます。

これらが本当の発音ならよいのですが、実際に見たり聴いたりするのはカタカナの外来語です。

つまり私たちは子供の頃から間違った発音の英単語に慣れ親しんでいるのです。

これが「日本人の英語はカタカナ英語」と言われる原因です。

なので、発音はやり直すつもりで練習する必要があるのです。

英語の子音と母音を一つ一つ練習する

リピート・アフターミー」という練習があります。
先生が話した英語をリピートして、言えるようになるまで繰り返し練習する、というものです。

これを、母音と子音の発音のお手本(動画や音源)を聞きながら練習します。

動画や音源を聞きながら、子音・母音を一つ一つ「リピート・アフターミー」していきます。

(個人差はありますが)1~2週間で今まで聞こえなかった英語の音が聴こえてくるようになります。

次の記事に練習用動画を載せています。便利なので、ぜひ使ってください。
無料で英語の発音練習!BBCラーニングイングリッシュで発音の基礎を学ぶ

基本単語1000の発音を練習する

よく使われる基本英単語1000の発音を動画で練習しましょう。

これにより「カタカナ英語」から抜け出します

上で紹介した記事「無料で英語の発音練習!BBCラーニングイングリッシュで発音の基礎を学ぶ」に基本英単語1000の動画リンクがあります。

RPアクセント(もしくは GAアクセント)に慣れる

ネイティブ講師に言わせると、英語の発音でいちばん大事なのは「リズム」、だそうです。

イギリスの RPアクセント、もしくはアメリカの GAアクセントに慣れましょう。

私はイギリス系の英語なので、このブログではRPアクセントを紹介しています。
イギリス英語が話せない?苦手な人にモダンRPアクセントをわかりやすく解説

GAアクセントについては、そのうち書く予定です。

アメリカ英語の方がいい、という人もいると思いますが、イギリス英語の RPアクセントを知っておくのもいいと思います。

イギリス系の英語を練習すると、オーストラリア、ニュージーランド、インドなど、旧イギリス連邦の英語になれることができます。アメリカ英語とは、また違う表現を使うことも多いので、すこし勉強しておくと役に立ちます。

英語の音変化について

次の記事で「英語の音変化」について、解説しています。

音変化は個人差、地域差が激しく、人によって変化したりしなかったり、方言のようなものです。
なので全てを習得する必要はなく、参考程度で十分です。

ただし、シュワだけは大事なので慣れておきましょう。

「語順で英文を理解する」ためのチャンク・リスニングの練習

ここからがメインです。話された英語の意味を取る練習を紹介します。

①字幕を見ながらリスニングして、チャンクごとに意味を取っていく

聞こえた英語を、チャンクごと(2~3単語ごと)にリアルタイムで意味を取る練習をしていきます。

リスニングの練習に今一番オススメなのは、英語字幕を出しながら英語動画を見ることです。

説明には次の動画を使います。

設定(画面右下の歯車アイコン)で、字幕 → 英語に設定、字幕をONにして、英語字幕を表示します。

するとナレーションに合わせて字幕が表示されます。

字幕を参考にしながらチャンクごとに意味を取っていきます。

たとえば、この動画では次のように、チャンクごとに意味を取っていきます。(赤文字は元の動画にはありません)

I’m going to walk inside、

and check out the menu、

to see、

what we can order、

at McDonald’s、

こんな感じで、英文をヒアリングしながら、音を2~3語くらいで区切って意味をとっていく練習をしてると、リスニングが楽になってきます。

再生が速すぎる場合は、チャンクの区切りでポーズを入れながら意味を取っていきます。

ポーズは、動画をクリック → 一時停止、もう一度クリック → 再開、で出来ます。

これをいろいろな動画を使ってやっていくと、知ってる単語と発音が一致するようになります。
発音の仕方、リズムなどを習得しながら、次第にリスニングが上達していきます。

この方法はアメリカ駐在の先輩から教えてもらいました。

詳しい練習方法については、次の記事で説明しています。
英語字幕付き動画で独学をすると、短期間で実践的な英語が身につきます

②チャンク・リーディングも練習になる

英文を英語の語順どおりに読んで、語順どおりに理解する、というチャンクリーディングをするだけでも練習になります。

最初は2~3語の簡単な英文で練習をはじめ、慣れるにしたがって長くしていきます。

やり方は次の記事でくわしく解説してます。
チャンクリーディングを学ぶと、英文を英語のまま読めるようになります

③音読しながら理解する練習

テキストを音読しながら内容を理解する作業も練習になります。

特に「返し読み」の癖がついている人に有効です。

返し読みの癖がついている人は、ただリーディングするよりも自分で癖に気がつきやすいです。

おすすめです。

チャンクで「英語の音のボキャブラリー」を増やす

音のボキャブラリーがないと、単語を知ってても発音を知らない、ということも多くなります。

発音を知らないと聴いてもわかりません。

たとえば Python はカタカナでは「パイソン」ですが、実際の音は「パイフォン」に近い発音です。
英文の中に紛れたら、まずわかりません。

音のボキャブラリーも増やしていきましょう。

すでに説明した「基本単語1000の発音を練習する」も、とても有用です。

新しい単語の発音は必ず確認しよう

新しい単語に出会ったら、かならず発音を確認しましょう。
Google翻訳を使えば、すぐに発音を聴けます。

チャンクでの発音を覚えよう

ボキャブラリーは単語ごとではなく、2~3語まとめて英文のパーツとして覚えましょう。
句、慣用句、2~3語のかたまり、短い英文など、そのまま覚えてしまいます。要は

チャンクとしておぼえておく

ということです。
たとえば以下の文のような短文は、そのまま覚えてしまいましょう。

What other pastimes do you follow? 

理由は語学としては効率がいいからです。

聴くとき、読むときは「チャンクごとに意味を取る」し、
書くとき、話すときは「チャンクを語順で並べていく」からです。

専門用語もできれば名詞ごとではなく、名詞句として覚えたほうがいいでしょう。

たとえば、次のようにです。

musician → a keen musician

そのまま使うときもあれば、keen や musician 部分を別の単語に入れ替えれば、別の意味になります。
こうやって使える幅を広げていきましょう。

自分の好きな分野のボキャブラリーを増やそう

知っておいてほしいのですが、ボキャブラリーは、いつまでたっても十分にはなりません。

プロの同時通訳者も、前日には専門用語を頭につめこんでから、本番に望みます。

どんなにボキャブラリーを増やしても、「充分になるのことは、ほぼ無理なんだ」くらいに思っておいたほうが良いです。

でも日常会話では?と思う人もいるでしょう。

日常会話では「3000語あれば十分」と言われます。

でも実際は世間話と仕事の話は混じってしまいますよね。

有名人のインタビューを聞けば、(演劇などの)その人の得意な分野の専門用語がでてきます。日常会話にも少しずつ専門用語が入ってくるものなのです。

結局、話したいことが興味あることですから、

専門分野 =(イコール) 興味のある分野や、必要な英単語を仕入れていく

というのが、効率的です。

次の記事におすすめの単語帳を書きました。社会人には分野別にセクションが分かれているものをおすすめします。
英語ボキャブラリー本のおすすめ6冊(+1冊)を紹介!(大人向け)

まとめ:リスニングは英語の発音、語順理解、ボキャブラリー

リスニングをするには、3つのスキルが必要だということを説明しました。

1)英語の発音を聞き取る
2)英文を英語の語順で理解する

3)音のボキャブラリー

この記事に書いたことを練習していれば、苦労せずに自然とリスニングができるようになります。

チャンクリーディングについては、次の記事で書いてますので参照してください。

チャンクについては、次の記事で解説しています。

洋楽を覚えながら英語を練習したい人は、おすすめ洋楽を紹介しています。

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