英語を大量に聴いているのに、全然リスニングが上達しません・・。
なんとかしたくて検索したけど、シャドーイングしか見つからない。
もちろんやってる・・・。
なんでできるようにならないのかなぁ?
自分もそうでした。
いくらやっても聞き取れるような気配もありません。
会社の同期は少しは聞き取れてるようなのに。
ほんとに苦労しました。
当時はリスニングの練習はシャドーイングやディクテーションくらいしか見つかりませんでしたね・・・。
それやってもダメだったので私はどうにもこうにも・・・でした。
そのうち自分の原因もわかり、リスニングも以前より苦労はしなくなりました。
この記事ではリスニングができるための必要なスキル、その具体的なエクササイズを書いてます。
✓ この記事の内容:
1)リスニングに必要な3つのスキル
2)3つのスキルを上達させるためのエクササイズ
このブログでは英語の学習に BBC Learning English の YouTubeチャンネル を使うことをおすすめしてます。
BBC Learning Englishの使い方を別記事で紹介しているので参考にしてください。
》BBC Learning English の活用法3つを紹介[無料でイギリス英語]
リスニングに必要な3つのスキルとは

スキルその1:英語の音がわかる
リスニングのとき、私たちは次の2つの作業をしています。
① 英語の音を聞き取る:話されたワードが分かる
② 内容を理解する:話された内容が分かる
片方でも出来ないとリスニングは難しいですね。シャドーイングやディクテーションをいくらやっても聞こえるようにならないのは、
①の英語の音が聞き取れてない状態でやってたから
です。それではいくらリスニング練習をしても上達しません。
英語独自の発音を練習していくと、意外と簡単に聴こえるようになってきます。日本の英語教育でやってこなかったから、
伸びしろが大きいんですね。
スキルその2:語順で英文を理解する
話された英文の単語一つ一つは全部分かる。(①はできてる)
でも言ってる意味がわからない(②ができてない)。
そういうときは、言ったことを紙に書いてもらうと理解できることが多いですね。
そういうときは次の2つが原因です。
1)言われた語順で理解できない
2)ボキャブラリー問題(音と単語が結びついてない、もしくは本当に知らない)
リーディングで「返り読み」をしていると、こうなります。
なので、英語の語順で意味を理解できるように練習することが必要なんです。
これはリスニングではなくても、日頃から英文を読むときに練習することもできます。。
スキルその3:充分な音のボキャブラリー
その単語を知ってても正確な発音を知らない、ということも多いです。
上に書いた「②内容が理解する」ができない原因の残り、
2)ボキャブラリー問題(音と単語が結びついてない、もしくは本当に知らない)
です。
知ってる単語でも実際の音と違ってた、
ということも多いですね。正確な発音を知らないと、いざリスニングのときに
何を話してるのだろう?
ということもよくあるので、ボキャブラリーも少しずつ増やしていきましょう。
まとめますと、リスニングに必要なスキルは次の3つです。
1)英語の発音を練習する
2)英文を英語の語順で理解する練習
3)音のボキャブラリーを増やす
リスニングを上達するための練習

リスニングに必要な3つのスキルを上達させるためのエクササイズを紹介します。
その1:「英語の音がわかる」ための発音エクササイズ
英語の音を聞き取れるようになるためには、発音の練習はかかせません。
一番伸びしろがあるので、一番効果が期待できます。
基本:英語の子音と母音を一つ一つ「リピート・アフターミー」
英語の発音は、母音が20種類、子音が24種類あります。(日本語は母音は5個、子音は13個です。)
英語の子音と母音の発音をひとつひとつ練習していきます。
動画を見ながら、子音・母音を一つ一つ「リピート・アフターミー」していきます。
「リピート・アフターミー」とは、講師が発音した後に、真似して同じ音を口に出す練習です。
(個人差はありますが)1~2週間で今まで聞こえなかった英語の音が聴こえてくるようになります。
次の記事に練習用動画を載せています。便利なので、ぜひ使ってください。
》英語の発音をBBCラーニングイングリッシュの動画で再チェック

実用:英語の音の変化も一つ一つ「リピート・アフターミー」
基本の発音の練習をしたら、次に《発音の変化》についても学びます。
これも実際の音を聞きながら練習しましょう。
同じように、音の変化も動画を見ながら、「リピート・アフターミー」していきます。
音変化については、次の記事で解説しています。
》【音変化のルール】音変化がわかれば英語は聞き取れるようになります

動画は上の記事にありますが、まとめきれてないので、そのうち更新する予定です。
その2:「語順で英文を理解する」ためのエクササイズ
英語の語順で理解する練習をしましょう。
英文を英語の語順で理解できるようになるためには、《英文を聴いて理解する練習》の他に、《英文を読んで理解する練習》もあります。
最初の頃は、のほうが簡単です。
① まずリーディングで慣れよう
《英文を読んで理解する練習》をしましょう。
最初は2~3語の簡単な英文でやります。
慣れるにしたがって、次第に長くしていきます。
意味を取るときは単語ごとではなく、2~3語ごとに意味を取るようにします。
慣れたらもっと多くの単語を取るようにしましょう。これを「チャンクリーディング」といいます。
また、語順で理解する練習なので返り読みをしてはいけません。
やり方は次の記事でくわしく解説してます。
》チャンクリーディングを学ぶと、英文を英語のまま読めるようになります

※ チャンクについては、別の記事で解説していますので、よければ読んでみてください。
》【英語のパーツ】チャンクを使うと英会話が楽になります【言葉のパーツ】

②リスニングで練習しよう
次に《英文を聴いて理解する練習》をします。
教材が本から音源に変わっただけで、やることは同じです。
たとえば以下のようなインタビューがあったとします。
Question) What other pastimes do you follow?
Answer) Music. I was always a keen musician. I was always… I come from a very musical family. My father’s a very keen musician. ……
「イギリス人はこう話す・こう考える」p99より
この英文を聴いたとき、つぎのようにチャンクごとに意味を取っていきます
What (なに)
other pastimes (他の空いた時間)
do you follow? (どうすごす?)
—-Music. (音楽。)
I was always (僕はいつも)
a keen musician. (熱心なミュージシャンだった)
I was always… (僕はいつも・・・)
I come from a very musical family. (僕は、音楽一家の出身だ。)
My father’s a very keen musician. (僕の父親は、熱心なミュージシャンだった。)
答える方は考えながら言ってるので、途中で
「I was always…」
と言ったあとに、続かずに別のことに言い換えてます。こういう事は会話では、よくあります。
こんな感じで、英文をヒアリングしながら、
音を2~3語くらいで区切って意味をとっていく練習
をしてると、リスニングが楽になってきます。
③音読
自分の理解スピードで練習できるので、音読はおすすめです。
音読をやるだけで、以下の2つを練習していることになります。
1)英文を英語の語順で理解すること
2)発音の確認
かんたんにできるわりに同時にたくさんの練習をすることになり、
とても効果的な練習です。
加えて、英語感覚を身につけることができます。
エクササイズ中は、
音読しながら内容を理解するようにする
ことが大切です。もし
「私いま、理解しながら読んでない」
と感じたら一旦止まり「チャンクごとに止まりながら音読」していくようにしましょう。
また、新しい英単語や表現が出てきたら、発音を調べ意味をノートにメモしていきましょう。

④シャドーイング
シャドーイングは音読と同じ練習をリスニングでできます。
またスピードをコントロールできないので難度が上がります。
おすすめの方法ですが、かなり疲れるので、
自分で量を調節しながらやったほうがいいです。
シャドーイングのやり方については次の記事で書いてますので、参照してください。
》シャドーイング:効果がでるやりかたをざっくり解説

その3:「十分な音のボキャブラリー」を増やす
音のボキャブラリーがないと、内容を理解できるようになりません。単語を知ってても、その発音を知らない、ということも多いです。
ボキャブラリーも少しずつ増やしていきましょう。
基本単語1000の発音を練習しよう
よく使われる基本英単語1000の発音を動画で練習しましょう。
次の記事に基本英単語1000の動画リンクがあります。
イギリス英語とアメリカ英語の動画がそれぞれあるので、参照して下さい。
》英語の発音練習をBBCラーニングイングリッシュで【単語練習付き】

発音は必ず確認しよう
新しい単語に出会ったら、かならず発音を確認しましょう。
Google翻訳を使えばすぐわかります。
英文のパーツ《チャンク》でボキャブラリーを増やそう
ボキャブラリーは単語ごとではなく、2~3語まとめて英文のパーツとして覚えましょう。
句、慣用句、2~3語のかたまり、短い英文など、そのまま覚えてしまいます。要は
チャンクとしておぼえておく
ということです。
たとえば以下の文のような短文は、そのまま覚えてしまいましょう。
What other pastimes do you follow?
理由は語学としては効率がいいからです。
① 聴くとき、読むときは「チャンクごとに意味を取る」し、
② 書くとき、話すときは「チャンクを語順で並べていく」からです。
専門用語もできれば名詞ごとではなく、名詞句として覚えたほうがいいでしょう。
たとえば、次のようにです。
musician → a keen musician
そのまま使うときもあれば、keen や musician 部分を別の単語に入れ替えれば、別の意味になります。
こうやって使える幅を広げていきましょう。
自分の好きな分野のボキャブラリーを増やそう
ボキャブラリーは、いつまでたっても十分にはなりません。
日常会話では「3000語あれば十分」と言われますが、実際は社会人になると仕事の話もしますよね。
有名人のインタビューを聞けば、その人の分野の用語がでてきます。
日常会話にも少しずつ専門用語が入ってくるものなのです。
効率的にボキャブラリーを増やすには、自分の好きな分野、必要な分野の英単語を仕入れていくのが、一番効率的です。
次の記事におすすめの単語帳を書きました。社会人には分野別にセクションが分かれているものをおすすめします。
》英語ボキャブラリー本のおすすめ6冊(+1冊)を紹介!(大人向け)

もっと英語のリスニングが上達するエクササイズ

少し特殊なリスニングのエクササイズです。
倍速リスニング・エクササイズ
音源の再生スピードを1.5倍速で再生して理解のスピードを上げていくようにしましょう。
やっていると理解のスピードが早くなり、
聞き取りも楽になってきます。(副産物として、頭の回転も速くなります)
実際のところ、教材音源やYouTube で上がっている説明用動画は、わかりやすくするために
ゆっくり話されている
ものがほとんどです。
なのでネイティブスピードに慣れるために、ときどきやるといいです。
まとめ:リスニングは発音と語順理解とボキャブラリー

リスニングをするには、3つのスキルが必要だということを説明しました。
1)発音に慣れること(発音のエクササイズ)
2)チャンクごとに英語の語順で理解すること(語順で理解のエクササイズ)
3)十分な音のボキャブラリー
この記事に書いたことを練習していれば、自然とリスニングができるようになります。
リーディングについては、次の記事で書いてますので参照してください。
》チャンクリーディングを学ぶと、英文を英語のまま読めるようになります

チャンクについては、次の記事で解説しています。

洋楽を覚えながら英語を練習したい人は、おすすめ洋楽を紹介しています。
