英語を話すために必要最低限の文法事項をまとめました。
文法は、数より使いこなせることの方が大事です。
少しずつ学びながら、実践を繰り返しましょう。
はじめはチャンクについてあまり出てきませんが、そのうちチャンクベースの話になります。

・英文法は覚えることが多くて大変です。
・英文法の成績はいいのに、英語が話せません。
・話すために使える英文法が知りたいです。
この記事では、上のような疑問にお答えします。
この記事の内容
- 話すためなら全ての英文法を知る必要がない理由
- 話すための英文法を身につける方法
- 話すために必要な英文法の紹介
実際に英語を話せる人は、そのほとんどは英文法のすべては知りません。
必要最低限の英文法を使いこなして、会話をしています。
必要最低限の英文法を習得して、スムーズなコミュニケーションが取れるようになりましょう。
全ての英文法を知る必要はない


覚える英文法は、初級では少しで十分です。その理由は次のとおりです。
- 文法は使いこなせることのほうが重要だから
- チャンクを理解すれば、自然に上達するから
ポイント①:文法は《数より少数を使いこなすこと》
英文法は元々、「このルールを守れば会話ができる」外国語を使うためのルール、方法論です。
ですから、「たくさん覚えている」よりも「使いこなせる」ほうが良いのです。
海外で英語で仕事をしている日本人も、聴いてみるととても簡単な英語を使ってます。
なので、必要最小限の文法を確実に使えるように練習しましょう。
※会話に必要な英文法については、次の記事でおすすめの英文法の本を紹介しています。
》使える英語の文法書おすすめ3冊(大人向け)
ポイント②:チャンクで学習すれば、文法は最低限で話せる
英文を2語以上の単語の集まりに分解したものを、チャンクと呼びます。英文のパーツです。
読み書きや会話、ボキャブラリーすべてをチャンクで勉強すれば、英語が話せるようになります。
チャンクは自然な学習方法だからです。
※チャンクについては、以下の記事で解説しています。
》【意味のかたまり】チャンクを使うと英会話が楽になります【自然な語学】
必要最小限の英文法を効率よく身につけるには
英文法を身につけるには、調べながら英作文をするのがおすすめです。
英作文して上手くいかない時、
- これは英語でどういうのだろう?
- 相手にこういうことを伝えたいけど、どう話せばいいのだろう?
- なぜ、いま話が伝わらなかったのだろう?
こういった疑問を見つけては文法書を調べ、また試していく。
経験的にこの方法が一番身につきます。
※英作文の練習は「瞬間英作文」がおすすめです。やり方については、別記事を参照してください。
》瞬間英作文:日常会話レベルの英文を短期間で話せるようになるやり方



次の章では、話すために最低限必要な英文法5選を紹介します。
話すために最低限必要な英文法は5つ!


英会話のために必要最低限の英文法は、次の5つです。
① 基本文型
② 単文と複文、重文の理解
③ 時制
④ チャンクの理解
⑤ 接続詞
見ておわかりのように、大切なのは文の構造と時制です。これらを使いこなせれば、相手に意味が伝わります。
英会話に限らず、読む、書く、聴く、話すが全てできます。
① 基本文型(5文型)
英語はすべて「主語、動詞、・・・」という語順です。これが基本の文型であり、語順の基本になります。
シンプルで基本の第1文型
主語と動詞だけでも文になります。これは第1文型です。
主語Sと動詞Vのみのシンプルな文型です。
S(~は、~が) + V(~する、~だ)
※ S は Subject(主語)、V は Verb(動詞)
第1文型がわかれば、これだけであなたの英語は意味が通るようになります。
この語順が、分詞構文でも、関係代名詞でも、すべての基本になります。
至るところでこの語順なので、いつも思い出すようにしてください。
例:
I eat.(私は食べます。)
They play.(彼らは遊びます。)
We study.(私たちは勉強します。)
他の文型はSVに付け足したもの
他の2~5文型は「第1文型 SV に伝えたい情報をつけ足したもの」です。
- 第2文型(SVC): SVに、主語の状態(どのような)を付け足した
- 第3文型(SVO): SVに、目的語(~を)を付け足した
- 第4文型(SVOO): SVに、2つの目的語(~に)と(~を)をつけたした
- 第5文型(SVOC): SVに、目的(物、人)と、目的の状態(どのような)を付け足す
※ O は Object(目的語)、C は Complement(補語)
5文型の一覧
5文型のそれぞれの要素と例文をリストしました。
第1文型|SV(主語・動詞)の例文・・・
[S(~は、~が) + V(~する、~だ)]
例文
She sings. (彼女は歌う)
They dance. (彼らは踊る)
He reads. (彼は読む)
第2文型|SVC(主語・動詞・補語)の例文・・・
[S(~は、~が) + V(~する、~だ)+ C(どのような)]
例文
She is happy. (彼女は幸せだ)
They feel tired. (彼らは疲れを感じている)
He looks tired. (彼はお疲れのようだ)
第3文型|SVO(主語・動詞・目的語)の例文・・・
[S(~は、~が) + V(~する、~だ)+ O(~を、~に)]
例文
She eats pizza. (彼女はピザを食べます。)
They watch movies. (彼らは映画を見ます。)
He reads a book. (彼は本を読みます。)
第4文型|SVOO(主語・動詞・目的語・目的語)の例文・・・
[ S(~は、~が) + V(~する、~だ)+ O(~に) + O(~を)]
例文
She bought her daughter a new bicycle. (彼女は娘に新しい自転車を買った)
They sent their parents a postcard from Hawaii. (彼らはハワイからポストカードを両親に送った)
The teacher gave the students a challenging assignment. (その先生は生徒に難しい役目を割り当てた)
第5文型|SVOC(主語・動詞・目的語・補語)の例文・・・
[S(~は、~が) + V(~する、~だ)+ O(~が) + C(どのような)]
例文
He painted the house blue.(彼は家を青く塗りました。)
I consider her a good friend.(私は彼女を良い友達と考えます。)
They elected him president.(彼らは彼を大統領に選びました。)
② 単文と複文、重文
英文は3種類あり、、単文、複文、重文の3つになります。
英作文のときは、このうちのどれかを使うようにすれば、かならず相手に伝わります。
単文とは
単文とは次のような文です。
- He is right. (彼は、正しい。)
- The flower is beautiful. (その花は、きれいだ。)
こういう1つの主部と1つの述部がある基本的な文を単文と呼んでいます。
ところが、主語のところに cats and dogs と2つあったらどうでしょうか?
それでも「猫と犬」という一固まりのチャンクなので、1つの主部になり、やはり単文になります。
「~は、~だ」、「~が、~だ」という形になれば、それは単文になります。
複文とは
複文とは、2つの単文があって、片方がもう片方を修飾している関係です。
例1.that を使った従属節
- Tom said that he was feeling bad. (トムは、調子が悪いといった)
- It is expected that it will end soon. (それはすぐに終わるだろうと、予測される)
例2.if や whenを使った従属節
- Joe and Carol first met when they were in high school. (ジョーとキャロルは、高校時代に初めて会った)
- If it rains tomorrow, I will stay at home. (明日もし雨だったら、私は家にいるだろう)
if、when、thatなどの従位接続詞や関係詞によって、従位節が主節に結び付けられている文です。
重文とは
重文とは、2つの単文があって、まったく別のことを述べている関係です。
I will be out of office tomorrow, but I will check my mailbox some times.
(明日、私は会社を休む予定です。しかしメールは時々見るようにします)
and、or、butなどの等位接続詞を使った、2つ以上の「等位節」からなる文です。
③ 時制について
文法的にいくら正しくても、時系列がおかしいと人はその話を理解できなくなります。
時制を正しくすることは、とても重要なのです。
基本的な時制については、次の記事で徹底解説してます。


④ チャンクについて
前述の通り、チャンクは《かたまり》という意味で、英文をぶつ切りにした短いパーツのことです。
フレーズ(チャンク)だけで英語は話せます。
チャンクの概要については、次の記事で詳しく解説しています。


また次の章から、名詞、動詞、副詞の各チャンクについて詳しく説明しています
⑤ 接続詞
(作成中です)



続いて、「チャンク」について深掘りしていきます。
話すための英文法《チャンク》:名詞チャンク《句・節》を知ろう!


ここからはチャンクについて、深掘りしていきます。
名詞チャンクは名詞句・名詞節からなるチャンクの基本
英語チャンクについては、名詞のチャンクから理解していくといいと言われています。
名詞チャンクについては、次の記事で詳しく解説しています。


後置修飾について
後置修飾は日本語にない修飾方法なので分かりづらいです。
慣れてないので、使われるとかんたんな英文でも意味がわからなくなることが多いです。
後置修飾という言葉を初めて聞いた人は、今のうちに学んでおきましょう。


話すための英文法《チャンク》:動詞チャンク《句・節》を知ろう!


動詞や述部の役割をするチャンクは「動詞チャンク」と呼ばれます。動詞チャンクも重要な要素です。
動詞チャンクについては、次の記事で解説しています。


法助動詞について
助動詞は動詞と合わせて使い、いろいろなニュアンスを表現します。
使いこなせると、子供のような英会話から抜け出すことができます。


話すための英文法《チャンク》:副詞チャンク《句・節》を知ろう


前置詞や関係副詞を使った副詞句・副詞節のチャンクについて解説します。
前置詞句(チャンクの一種)も解説します。


話すための英文法:形容詞や比較について
形容詞の叙述用法や比較について、解説します。



(作成中です)
まとめ:話すために必要な英文法はこれだけ!


この記事では、話すための英文法について解説しました。
この記事の内容
- 話すために、全ての英文法を知る必要がない理由
- 話すための英文法を身につける方法
- 話すために必要な英文法の紹介
英会話のために必要最低限の英文法は次のとおりです。
① 基本文型
② 単文と複文、重文の理解
③ 時制
④ チャンクの理解
⑤ 接続詞
この5つを使いこなすことで英会話のみならず、読む、書く、聴く、話すの全てを英語でできるようになります。
必要最低限の英文法を習得して、スムーズなコミュニケーションが取れるようになりましょう。
英文法以外の勉強方法については、次の記事を参照してください。


無料サイトや無料Youtubeチャンネルについては、次の記事を参照してください。


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