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チャンクリーディングを学ぶと、英文を英語のまま読めるようになります

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試験の長文読解でも大変なのに、
英字新聞や洋書だととても読める気がしない。

そういう人も多いでしょう。
スラスラと悩むことなく読めたらいいのに、と思いますよね。

この記事では、
英語の語順で英文を読むスキルを習得する方法(チャンクを使ったリーディング)を紹介します。

洋書や英語サイトを楽に読めるようになり、多少長いものも速読に近いスピードで読めるようになります。

またリスニングの「意味を取る」力も上がります。

英文を読むのが大変。本だと長過ぎて疲れてしまう。
・英語のウェブサイトが難しすぎる
・どういう勉強をしたら英文を読むのが楽になるのか知りたい

以上のような人に回答します。

この記事の内容:

  • チャンクを使ったリーディングの方法について解説します
  • レベルにあったリーディングの練習方法を紹介します。

私は外資系企業で、海外チームに所属して25年以上英語を使って仕事をして来ました。

仕事で毎日、英文を読んで必要な情報をピックアップする作業をしています。

英字新聞 Japan Times Alpha

Japan Times Alpha はジャパンタイムズ社の英語学習者のための英字新聞です。

英字新聞でも50%は日本語での解説であり、記事の難易度もTOEICの550~800以上と幅広く設定されています。コラムも充実しており、リーディングの練習に最適です。

英字新聞Japan Times Alphaについては、次の記事で紹介しています。
》英字新聞 Japan Times Alpha をおすすめする4つのポイント

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チャンクで英語を読むことのメリット

チャンクで英文を読むことを練習していると、
英語のまま理解できるようになります。

チャンクとは、英文を2つ以上の単語で区切った短い英語の文字列のことです。

複数の単語ごとに
意味を取りながら、
英文を読んでいく

この読み方を《チャンク・リーディング》と言います。

英語の語順で英文を理解していく
自然な読み方なので、慣れてくると英語の上達が早くなります。

※チャンクについては、下記の記事に書いてますので是非参考にしてください。

チャンク・リーディングのやり方

チャンクリーディングについて、少し掘り下げて説明します。

たとえば、以下のような文があります。

Apple has unveiled the iPhone 14,

この文をつぎのように分け、英語の語順で理解していきます。

Apple (アップルは)
has unveiled (公開した)
the iPhone 14, (iPhone14を)

慣れてくると、少し長い文も出来るようになります。

Apple (アップルは)
has unveiled (公開した)
the iPhone 14, (iPhone14を)
with emergency satellite connectivity (緊急時の衛星接続と)
and car crash detection technology, (車事故の検知のテクノロジーと供に)
at a launch event (発表イベントで)
in the US. (米国での)

はじめのころは、
チャンクごとに和訳しながら読んでもOKです。

でもそのうち、自然と
直接意味がわかるようになってきます。(※ ”音読をする”を参照してください)

この和訳は日本語としておかしいですが、本質は
瞬時に意味をわかることです。

意味を正確にとらえることができれば、和訳の質を気にする必要はありません。

ちなみに、元の文はBBC Newsです。

Apple has unveiled the iPhone 14, with emergency satellite connectivity and car crash detection technology, at a launch event in the US.

(BBC Newsより)

チャンク・リーディングをつかって
読む練習していけば、
リーディングはどんどん上達していきます。

基本レベル:チャンク・リーディングをはじめるときのコツ3選

英語の初級者がチャンク・リーディングを始めるときのコツについて解説します。

初級レベルでも中級レベルでも、
できるだけ早く「返り読み」をせずに英文を読む癖をつける必要があります。

「返り読み」の癖は上達の妨げになります。

初級レベルで練習を始めるときのコツ

  1. 中学レベルのテキストを使う
  2. 「チャンク」ごとに英語の語順で理解するようにする
  3. 音読しながら理解する

① 中学レベルのテキストを使う

中学レベルの参考書や副読本を使うと良いでしょう。

まず3~5語で成り立つ英文から慣れていくためです。慣れてきたら、少しずつ長い文を読むようにします。

NHKの基礎英語講座のテキストもおすすめです。

②「チャンク」ごとに英語の語順で理解するようにする

絶対に「返り読み」をせず、英語の語順で理解していきます。

やりかたは、「チャンク・リーディングのやり方」で書いたとおりです。

慣れないうちはスラッシュを書き込んでから練習する、スラッシュリーディングも良いです。

スラッシュリーディングとは、チャンクごとにスラッシュ(”/”)を英文に書き込んで、英語の語順で読んでいく方法です。

次のようにスラッシュを書き込んで、チャンクごとに意味を取っていきます。

Apple / has unveiled / the iPhone 14, / with emergency satellite connectivity / and car crash detection technology, / at a launch event / in the US.

(BBC Newsより)

もし「ついつい返し読みをしてしまう」
のであれば、もっとチャンクの長さを短くしましょう。

2語くらいから始めるのがいいです。

上達すると、
自然とチャンクが長くなって来ます。

③ 音読しながら内容を理解する

リーディングをした文は、音読して、
目から入った情報と耳から入った情報を一致させましょう。

黙読ばかりしていると、
単語と発音のつながりがなくなってしまいます。

たとえば同じ英文を耳で聴いても、
同じ単語だと音からわからないようになってしまいます。

リスニングが苦手な人は、こういう体験が多いと思います。

また
音読しながら内容を理解しようとすると、訳す暇がないです。

英文の《直読直解》(英語のまま、英文を理解すること)につながる練習です。

結構大変なので、かんたんな英文から無理のないスピードでやりましょう。

※音読のしかたや効果については、姉妹サイト(英語の音読ガイド)にくわしく書いてありますので、ご参照ください。

まとめ:チャンク・リーディングは直読直解のための練習に最適

この記事ではチャンク・リーディングを練習して、英文を直読直解できるようになる方法について解説しました。

チャンクはとても重要な考え方で、チャンクを基本にすることで4つの技能(読む、書く、聴く、話す)を効率的に上達させることができます。

英語超長文のリーディングについては、次の記事で詳しく解説しています。

チャンクについては、下記の記事に書いてますので是非参考にしてください。

リスニングについては以下の記事を参照してください。

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