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チャンクの英文法:「in which」と「where」の正しい使い分け完全ガイド

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ほとんどの前置詞+関係代名詞 in which は、
関係副詞 where に置き換えることが出来ます。

ですが、
「すべてパターンを where にできる」と思うのは間違いです。

where を使うパターンより、
in which を使うほうがより広い範囲をカバーしています。

あなたが話そうとしたとき、

「英語でなんて言ったらいいか、わからない」

と思ったとき、
そのいくつかは in which で解決するかもしれません。

この記事では、
英語チャンクの視点から、

  • where が使えない理由
  • in which が使えるメリット
  • in which の使い方

について解説します。

コンテンツ

【チャンク文法】in which を where に置き換えられない理由

結論からいうと、
先行詞が抽象的な名詞だと置き換えが出来ません。

where は空間・場所でしかない

チャンク ”かたまり” で英語を捉えるようになると、
相手の話が途中でも、

「これから何について話すつもりか?」

予測がつくようになってきます。

そのとき相手の話に、
関係副詞である「where」が出てくると、

「あ、これから場所の説明をするんだな」

と予想できます。

… where …

あ、場所やスペースについて話すんだな・・・

これ自体、正解なのです。

where は、場所・空間を想起させます。そういう単語なのです。

ですがこれって、
相手にわかりやすく伝わる反面、
少し自由さがなくなってしまいます。

ここで「in which」を使うと、
場所やスペースに限定されないので
抽象的な概念やワードでも使えるようになります。

抽象名詞は、普段から使っている

「抽象的な」というととたんに

「フォーマルっぽい」
「私たちとは住む世界が違う」
「気取ってる」

という堅苦しさをイメージしてしまうかもしれません。

ですがここの「抽象的な」とは、
順番や手順、時間、方法、状況など、わたしたちが日頃から話してることです。

例えば、

  • order (順序)
  • situation (状況、条件)
  • case (パターン、ケース)
  • process (プロセス、決まったやり方)
  • point (要点、ポイント)

などです。
普段から使ってますよね。

in which の文の構造について

例えば、次の質問を英語で言いたいとします。

「プライマリーサーバーとバックアップサーバーに、この構成を追加するときに順番はありますか?」

これは
when を使って2つの文にするにしても、
ちょっと考えてしまうと思います。

しかし in which を使うと、次のようになります。

英文:
Is there any order in which I should add the configuration to the primary / backup servers?

(文の構造)
Is there any order (順番はありますか?)
  |
   +--- in which (次の中に)
     |
      +--- I should add ….(追加するのに)

このように、
なにかの順序について、
しかも

「なんの順序についてなのか」を説明しつつ質問したい

など、前提となる説明が少し必要になってくる質問をするときに使えます。

ここで in which の代わりに where を使うことはできません。

【例文】where に置き換えできる vs できないケース

前述したように、
先行詞が抽象的なワードのとき、in which しか使えません。

ここでは、where に
「置き換えできる vs できない」ケースを
具体例を紹介します。

意味や文構造が見えやすいように、簡単な解説も添えています。

✅ 置き換えできるケース

これらは先行詞が「場所・空間」なので、where も in which も、両方使えます。

This is the town in which I grew up.
This is the town where I grew up.(OK)

town = 「場所」なので where に置き換え可能。

That’s the room in which we had the meeting.
That’s the room where we had the meeting.(OK)

room = 明確な物理的空間。

It’s the café in which they first met.
It’s the café where they first met.(OK)

café = meeting が起こった「場所」。

This is the school in which I studied English.
This is the school where I studied English.(OK)

That’s the city in which the conference was held.
That’s the city where the conference was held.(OK)

❌ 置き換えできないケース

これらは、先行詞が抽象名詞になるため、in which しか使えません。

That was the case in which we had no choice.
→ ❌ That was the case where we had no choice.(NG)

case = 抽象的な「状況」なので場所ではない。

This is the process in which proteins are broken down.
→ ❌ This is the process where proteins are broken down.(NG)

process = 流れ・進行を意味する抽象名詞。

There are situations in which silence is best.
→ ❌ There are situations where silence is best.(NG)

situations = 状況 → 場所ではない。

That was the point at which I realized the truth.
→ ❌ That was the point where I realized the truth.(NG)

point = 「時点・瞬間」なので場所にできない。

This is the system in which data is automatically stored.
→ ❌ This is the system where data is automatically stored.(NG)

system = 抽象的な仕組み・構造を意味するため、where では不自然。

「in which」だけが使える先行詞の例

where が使えない先行詞を覚えておくと、英作文をするときに便利です。

ここでは where を使えない、in which だけの先行詞を20個、紹介します。

1. 状況・状態を表す語

ある時点・ある場面の様子や背景を表す語です。

  • situation(状況)
  • circumstance(状況)
  • condition(条件)
  • state(状態)
  • context(文脈)

状態や背景を表す語で、「〜のもとで」「〜の中で」と説明されやすい。抽象的な場面設定に使われます。

2. 時間・進行・段階を表す語

物事の流れやその一部、瞬間を示す語です。

  • moment(瞬間)
  • stage(段階)
  • phase(局面)
  • process(過程)
  • event(出来事)

時間の流れの中のある点や一連の動きを捉える語です。「ある時点で」「進行中の〜」といった文脈で使われます。

3. 方法・やり方を表す語

何かを行う「手段」や「やり方」を指す語です。

  • way(方法)
  • manner(やり方)
  • system(体系)

方法や手順、または手段のしくみ(system)までを含む語群です。

4. 理由・原因を表す語

何かが起きた理由を説明する語です。

  • reason(理由)
  • case(場合)(※因果関係として使う場合)

「〜だから」「〜という理由で」といった因果関係の文脈で登場します。

5. 分類・構造を表す語

モノや事象の分類・体系的な枠組みを表す語です。

  • category(分類)
  • system(体系)

(※方法にも含まれるが、構造の意味でも使える)抽象的な「枠組み」「ジャンル」といった視点で使われます。

6. 関係・機会を表す語

人や事象とのつながりやチャンスを示す語です。

  • relationship(関係)
  • opportunity(機会)

関係性・好機・チャンスといった意味で、状況や背景とも関連しますが、焦点が異なります。

7. その他(文脈依存で多義的な語)

  • order(順序)
  • point(点、要点)

「order」は抽象的な配置・整列、「point」は物理的な点/議論の要点など多義的で、用途によって複数グループに関わります。

【チャンク活用】in which を使った英文が書けるメリット

「in which」を使えるようになると、
英語らしい自然な構文が書けるようになり、
直訳調のぎこちない英語から抜け出せます。

英語らしい構文の習得や表現の幅も広がります。

  • 抽象的な内容も正確に表現できる
  • 英語らしいチャンクとして覚えやすい
  • フォーマルで洗練された印象を与える

抽象的な内容も正確に表現できる

前述したように、
「in which」は場所ではない抽象的な名詞に対しても使えるため、
より広い範囲の意味に使えるようになります。

例:This is the process in which learning takes place.

単なる場所ではなく、物事の流れ・段階を表せます。

英語らしいチャンクとして覚えやすい

「in which」を含むチャンクは多く、
覚えておくとそのまま会話や作文に使えます。

英語っぽく聞こえる英文になります。

よく使われるチャンク例:
・the context in which it happened
・the environment in which children grow
・the circumstances in which she made the decision

これらを丸ごと
ストックしておけば、
英作文でも即戦力になります。

フォーマルで洗練された印象を与える

「in which」は、
英語論文・ニュース記事・ビジネス文書などで頻繁に使われます。

形式ばった正確な表現が求められる場面で好まれます。

例:
We reached an agreement in which both sides made concessions.

where よりも論理的・公式な印象があります。

この記事のまとめ

この記事のまとめです。

  • 「in which」と「where」は置き換え可能なこともある
  • 置き換えできないのは、先行詞が抽象名詞のとき
  • 「in which」は表現力を高めるチャンクとして活用できる

「in which」を正しく使えると、
英文に説得力と洗練さが加わります。

チャンクとして覚えて、
あなたの英語表現に役立ててください

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