チャンク作文の型・パターンを覚えて、自由英作文をラクに広げよう

「単文しか英作文ができない」
「短くともわかりやすい、論理的な複数行の英作文をしたい」
そういう人は、よく使われる論理展開や話の流れの型・パターンを覚えましょう。
この記事では、
自由英作文だけでなく、エッセイや英文メールを書くときに使える
論理展開や話の流れを作るための実用的な型
を紹介していきます。
なぜ「型」を覚えると英作文がラクになるのか


英語で1文をなんとか言えても
「そう、だから?」
で終わってしまいます。
相手に話をわかってもらうためには、
話の背景や、理由、結果の説明など、いろいろ言う必要があります。
英語ではけっこう、
決まった話の流れがあるみたいで、
酒場のおねえさんもひとこと言った後に、
「because 〜」
とほぼ決まって理由を言ってきます。
特にローコンテクストの英語の世界では、
相手にわかってもらうために言葉を尽くして、
たくさん話す傾向があります。
注:ローコンテクスト・・・多くの言葉を尽くして相手に意図が伝わることです。日本は、なんとなく相手の意図を察するハイコンテクストの世界です。
でも意味のないことをわめきたてても仕方がありません。
必要なことを必要な分だけ話すためには、
英作文の型・パターンを知っていると便利です。
相手にストレスを与えることもなく、
自然と相手の頭の中に入っていくようになります。
基本のチャンク作文の型(5つ)


初心者がまず覚えたい、定番の型を5つ紹介します。
- 意見+理由(because)
- 賛否+立場(but)
- 事実+結果(so)
- 条件(if)
- 時間(when)
1. 意見+理由(because)
後から理由を付け足す、典型中の典型的なパターンです。
- 日本語型:私は〜と思う、なぜなら〜だから
- 英語型:I think …, because …
- 例文:I think English is important, because it helps us communicate with people around the world.
2. 賛否+立場(but)
一般的なことを話した後、自分の意見を言うパターンです。
- 日本語型:〜と言う人もいるが、私は〜だ
- 英語型:Some people say …, but I …
- 例文:Some people say watching TV is a waste of time, but I enjoy it because it helps me relax.
3. 事実+結果(so)
みたままを話した後、その結果を伝えるパターンです。
- 日本語型:〜なので、〜した
- 英語型:… , so …
- 例文:It was raining, so I stayed home.
4. 条件(if)
いわゆる「もしも」を話すパターンです。
- 日本語型:もし〜なら、〜する
- 英語型:If …, …
- 例文:If I have free time, I will read a book.
5. 時間(when)
時期や時間を伝えるパターンです。
- 日本語型:〜したとき、〜した
- 英語型:When …, …
- 例文:When I was a child, I played soccer every day.
中級者向けのチャンク作文の型(5つ)


文章を広げたい学習者には、少し高度な型・パターンを紹介します。
- 譲歩(although)
- 比較(while / whereas)
- 意見+具体例(for example)
- 主張+まとめ(therefore)
- 経験+対比(but を発展)
1. 譲歩(although)
譲歩を含めた表現をしたいときに使います。
- 日本語型:〜だけれども、〜だ
- 英語型:Although …, …
- 例文:Although it was difficult, I enjoyed the challenge.
2. 比較(while / whereas)
何かと比較して、それに対してどうなのか?を表現します。
- 日本語型:〜なのに対して、私は〜だ
- 英語型:While …, … / Whereas …, …
- 例文:While some people prefer cities, I like the countryside.
3. 意見+具体例(for example)
メッセージを伝えた後、その具体例を話すパターンです。
- 日本語型:私は〜が好きだ。たとえば〜
- 英語型:I like … . For example, …
- 例文:I like studying English. For example, I read books and watch movies in English.
4. 主張+まとめ(therefore)
いろいろ話をした後に、まとめるときに使うパターンです。
- 日本語型:〜だ。したがって〜すべきだ
- 英語型:… . Therefore, …
- 例文:The Internet is very useful. Therefore, we should learn how to use it properly.
5. 経験+対比(but を発展)
体験を話して、失敗した、といいたいときのパターンです。
- 日本語型:〜したが、〜だった
- 英語型:I …, but …
- 例文:I tried cooking a new recipe, but it didn’t taste very good.
型を使った英作文トレーニング法


紹介した型を使い込ませるようになるには、練習が必要です。
次を意識して、英作文をしていきましょう。
- 紹介した型を覚える
- 接続詞を使って、最初は2つの文をつなげることを意識。
- なれてきたら、2つ以上の文にしていく。
英文メールを書く機会が多い人はどんどん使って書いていきましょう。
ない人は英作文問題集をやっていきましょう。
とにかく、数をこなすことが大切です。
まとめ ― 型をストックして、自在に組み合わせよう


型は「文を伸ばすツール」です。
型を増やすほど、英作文の表現が自然に広がリます。
- 単文しか作れない、
- 自由英作文ができない、
- 英文メールを書くのに時間がかる、
こういった英会話の壁を突破できるきっかけになります。