チャンクで覚える:入れるだけで丁寧な英語表現になるチャンク集

当ページのリンクには広告が含まれています。

英語での敬語表現がむずかしいと思う人も多いようです。

でも、わかればそれほど難しくはありません。

それにビジネスだけでなく、普段のやり取りでも、知らない人と話すときは敬語は必要ですよね。

この記事では英語の敬語表現について解説したあと、ただ英文に追加するだけで丁寧な表現になるチャンクを紹介します。

この記事を読めば、英会話の中で敬語表現を使うことが出来るようになります。

コンテンツ

英語での礼儀正しい表現とは?

「英語に敬語表現がない」という人もいますが、そんな事はありません。

英語にもちゃんとあります。

ビジネスでのやりとりや、初対面の人との会話では、英語でも敬語表現や丁寧語を使います。

実際に昔の同僚で、ものの言い方が悪いとアメリカの社員に怒られている人がいました。マネージャーが

まだ英語に慣れていないから

と謝っているのを、みたことがあります。

そういうこともあるので、丁寧な言い回しは慣れておいたほうがいいですね。

基本的に、間接的な言い方が礼儀正しい言い方になります

英語の敬語表現や丁寧語は、基本的にダイレクトな表現を避け、インダイレクトな「間接的な言い方」で表現します。

間接的な言い方とは、

  • 「一般的にそう言われている」
  • 「彼らはそう言っている」

という言い方です。もしくは

  • 「私はこう思うけど、あなたはどう思う(いかがでしょう)?」
  • 「君の考えも理解できるけど、こういう考えもある(どうでしょう)?」
  • 「もしかしたら、こうも考えられるのではないかな?」

という言い方です。

では、英語ではどのように話したらいいのでしょうか?

英語で丁寧な表現をするための3つの方法

敬語表現を英語でやろうとするときは、次の3つの方法があります。

  1. 受動態をつかう
  2. 助動詞をつかう
  3. 丁寧表現のチャンクを入れる

① 受動態をつかう方法

この間接的な表現をするときに最もシンプルな方法は、受動態を使うことです。たとえば

  • It is said that this course was wholly unnecessary. (このコースは全く必要がない、と言われている。)

こののように、It is said that のあとに普通の主語・述語で英文を足していけば、敬語表現になります。

② 助動詞をつかう方法

英語の敬語表現は間接的な言い方で「距離感を出す」ことにあります。

つまり当事者ではなく、少し距離をおいた視点で話すことで「敬う」という感情を示します。(受動態も距離感を出してます)

助動詞の過去形をつかうと時間的な距離感が出るため、現在形より「敬っている」表現になります。例えば、

  1. Can you please send the file to me?

は、これでも十分なんですが、もっと「敬う」気持ちを出したいときは、

  1. Could you please send the file to me?

が一番です。

また、日本語でも断言しないことで丁寧な表現になることもありますよね?英語でも同じです。

  • It could be that our economy is weakened.

こんな感じです。

助動詞の意味については次の記事で詳しく説明しています。
英文法:法助動詞は「出だし」で微妙なニュアンスを伝える

③ チャンクを使う方法

英文に、尊敬の意味を持つ語句フレーズ(チャンク)を追加すると、尊敬の気持ちが追加されます

くわしくは、次から解説していきます。

丁寧な表現にチャンクをつかうメリット

敬語表現のチャンクを使うことで、次のようなメリットがあります。

  • 丁寧な言い方、表現の幅が広がる
  • 誰でもかんたんに丁寧な言い方ができる
  • 相手が話を聴いてくれる

丁寧な言い方、表現の幅が広がる

受動態をつかう、助動詞をつかう、以外の表現・ボキャブラリーが増えるので、表現の幅が広がります。

誰でもかんたんに丁寧な言い方ができる

決まり文句のようなチャンクを普通の英文に追加するだけなので、使うのが簡単です。

中にはお決まりフレーズもあり、覚えればそのまま使えるものも多いです。

相手が話を聴いてくれる

出だしに言うことも多いので、相手としては「丁寧な態度でこれから話すのだな」とわかってくれます。
それにより好印象で、聞く耳を持ってもらいやすくなります。

逆に最初から無礼な言い方だと、聴く気にもなりませんよね。

丁寧表現の英語チャンク集

ここからは具体的な丁寧表現のチャンクを紹介します。

話しかけるとき・話し終わるときのチャンク表現

あいさつは Hi (ハイ!)じゃなければ大丈夫です。シチュエーションによりいろいろな言い方がありますが、以下を覚えておけば大丈夫です。

話しかけ

  • Hello
  • Good morning (afternoon, evening)
  • May I help you?
  • How are you today?

話が終わるときは、以下のような言い方で話を締めくくります 。

話し終わり

  • I have to go
  • I need to go
  • It’s time to leave
  • OK, Thank you very much today, See you! Bye!

質問をするときのチャンク表現

質問文をストレートに言うのは、子供っぽい表現になります。次の出だしチャンクからスタートして、続いて質問するようにすると、相手の態度は変わると思います。

Do you know…

  • Do you know where the café is? (そのカフェの場所は、ご存じですか?)

Could you tell me…

  • Could you tell me when you’ll finish the report? (いつ、そのレポートが終わるのか、話していただけますか?)

Would you mind telling me…

  • Would you mind telling me where the toilets are? (トイレの場所を教えていただけますか?)

Is there any chance you could…

  • Is there any chance you could help me with this? (私の手伝いをしていただける機会はありますか?)

リクエストをするときのチャンク表現

お願いやリクエストをするときに命令文を使う人はいないと思いますが、Please を付けただけの文も結構、ストレートできつい表現です。

次の出だしのチャンクから話しはじめて、続けてリクエストするのがおすすめです。

よく使われる、出だしのチャンク

以下のチャンクを最初に言ってから、続けてリクエストの文を言うと、かなり柔らかい表現になります。

Would you mind…

  • Would you mind opening the door? (ドアを開けても良いですか?)
  • Would you mind sending that programme to me when it’s finished? (終わったら、そのプログラムを私に送ってもらえますか?)

Are you OK to do…

  • Are you OK to send that programme soon? (そのプログラムをすぐに送ってもらえますか?)

If it’s OK with you…

  • If it’s OK with you, could we open the door? (もしよろしければ、ドアを開けても良いですか?)

I’d appreciate it if you could…

  • I’d appreciate it if you could send it over to me (それを私に送っていただければ、幸いです)

If you get the chance…

  • If you get the change, could you send me that file? (もしよろしければ、あのファイルを私に送ってもらえますか?)

Is there any chance you could…

  • Is there any chance you could send me that programme? (もしよろしければ、あのプログラムを私に送ってもらえますか?)

When you have a minute…

  • When you have a minute, would you send me that file? (もし時間があれば、あのファイルを私に送ってもらえますか?)

よく使われるフォーム(構文)

次の表現はチャンクというよりフォーム、よく使われる構文(表現)です。

If you could do…, that would be really great.

  • if you could send me that programme for checking, that would be really great. (チェックのために、あのプログラムを送ってもらえれば、とても良いです。)

提案をするときのチャンク表現

提案をするときも、ダイレクトな言い方だと命令文になってしまいます。ですが丁寧表現のチャンクを言ってから話すと、とても柔らかく提案をしていることが相手にわかります。

質問のスタイルになっているところが、とても丁寧に聞こえます。

What if…?

  • What if we moved it here? (これをここに動かしたらどう?)

How about…?

  • How about we put the table in the corner? (角にそのテーブルを置いたらどうだろう?)

Why don’t we…?

  • Why don’t we take a break? (休みにしませんか?)

What do you think about…?

  • What do you think about practicing one more? (もう一度やってみたら、どうでしょう?)

意見・指摘をするときのチャンク表現

意見、指摘をするときも、ストレートに言うと相手の気分も害します。日本語でも「~ではないかな?」「~のように見える」など婉曲表現をするのが普通でしょう。

英語も同じで、次のようなチャンクを使います。

seem to…

  1. You seem to have sent the wrong reports. (間違ったレポートを君は送ってしまったようだ)
  2. It seems that he is upset. (彼は動揺しているようだ)
  3. He seems to be upset. (彼は動揺しているようだ)上の2と同じ意味。

appear to…

  1. It appears that the internet connection is offline. (インターネットの接続はオフラインのようだ。)
  2. The internet connection appears to be offline.(インターネットの接続はオフラインのようだ。)上の1と同じ意味。

丁寧に「ノー」というときのチャンク表現

親切に提案をしてくれたり、おすすめをしてくれても断りたいときがあります。
なるべく角が立たないように、お断りしたいですね。

I’m afraid…

  • I’m afraid I can’t make it (申し訳ありませんが、私には出来ません。)

Unfortunately…

  • Unfortunately I can’t make it. (残念ですが、私には出来ません。)

It’s unlikely…

  • It’s unlikely I can make it. (私にはできるとは思えません。)

I’m not sure…

  • I’m not sure I can make it. (私ができるかどうかはわからない。)

I doubt it.

  • I doubt if I’ll make it. (ほとんど私ができるとは思えない。)

まとめ

この記事では英語の敬語表現とはどういうものかを解説し、初心者でもかんたんにできる敬語表現を紹介しました。

  1. 受動態をつかう
  2. 助動詞をつかう
  3. 丁寧表現のチャンクを入れる

そのうち、文の最初に追加するだけで敬語になるチャンクを紹介しました。

敬語表現はビジネスだけでなく、普通に目上の人や初対面の人にも使うことになることは、日本と全く同じです。

敬語表現に慣れ、英語表現の幅を広げていきましょう。

いろいろな質問やリクエストの表現については、次の記事で紹介しています。

助動詞の使い方については、次の記事に詳しく説明しています。

フレーズににた概念、チャンクを知っていると会話が楽になります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
コンテンツ