【電気羊】ChatGPTは英語学習に使えるか、試してみました
最近話題の対話型AI「ChatGPT」を英語学習に使えるかどうか。試してみました。
(注:リンク先は「ログイン」と「サインアップ」の画面になります。「サインアップ」ではアカウントを作成できます)
「ChatGPT」はアメリカのOpenAIという人工知能研究所で開発されたWebサービスです。リリースは2022年11月です。
日本語で質問をすると、詳しい回答をしてくれるので、
これでブログが書けるのでは?
と評判です。
たとえば月間32億PVをほこる「BuzzFeed」が、記事作成を全てChatGPTに替えると表明しました。
またGoogleは ChatGPTで書かれた記事を判別するアルゴリズムを入れる予定だとか。
ほんとうに話題に事欠きません。
個人が書いた記事も、AIが書いた記事に負ける時代が来ると言われてます。
世の中は少しずつ、ニューロマンサーやアシモフの世界が近づいているのを感じています。
タイトルの『電気羊』は定番ネタですね。
実は私も奥さんも自然言語処理のソフトウェア開発にかかわったことがあります。
もう30年くらい前になります。
昨今のソフトウェアのレベルは昔に比べて信じられないくらい高くなってます。
で、このChatGPTですが、
英語学習にも使えるのでは?
と試し始めている人が出てきました。
私も自分の学習に使えるかどうか、ChatGPTを使っていろいろとやってみました。
ChatGPTに英語で質問してみる
サイトにアクセスしてサインナップ。アカウントを作成して、さっそく使ってみました。
使い方をきいてみる
最初の画面は上にある通り、ただインプットフィールドがあるだけなので、どうしたらいいのかわからず。
なので使い方をきいてみました。
1を聴くと10どころか、30くらいになって返ってきます。ほんとに検索エンジンが要らなくなるかもですね。
サーバーの場所もきいてみる
ChatGPTのサーバーの在り処をきいてみました。が、回答してくれませんでした。
まぁ、予想通りです(笑)
今 ChatGPTを使えるのはアメリカ、日本、韓国(あと一つ)くらいです。なのでたぶん各国のデータセンターにあるのでしょう。
日本語で質問してみる
日本語で質問してみました。
ChatGPTの画面はすべて英語なのですが、特に設定を変えなくても
テキストから日本語と判断するみたいですね。
「前の会話をプロンプトに含めることで、」というのがまだ、わかってはいません。
でもやり方次第で連続して会話ができるようですね。
実際にやっている人もいました。
日本語で会話だけでなく、英語で AI と会話して、
スピーキングやライティングのトレーニングが1人でできるかもしれません。
この時点で期待しすぎてました。(まとめを参照ください)
次にいよいよ、英作文を添削してもらおうと思います。
ChatGPTに英作文を添削してもらう
なかなかうまくいかず・・・
次にChatGPTに英作文の添削をお願いしてみようと思います。
日本語でリクエストしてから、英文をコピペしようと思いましたが・・・・
リクエストだけ送信されてしまいました。
問題の英文をコピペしてみました。英文はこのブログの記事からのコピペです。
英文の回答をもらってしまった。いや、違うんです…。
リクエストと英文は一緒に
調べたところ、原因がわかりました。他の人は
リクエストと英文を同時にやってました。
日本語でリクエスト文をタイプして後、エンターではなく
シフト+エンターで改行
英文を入れることで添削してもらえるようです。やってみました。
時制を現在形⇒現在進行形に修正、タイプミスの whey も when に修正されてます。
最後のお礼の文もより丁寧に修正されてました。
時制がもっと具体的になり、状況が相手により伝わりやすい文章になったと思います。
思った以上に使えます。
ChatGPTに英文和訳してもらう
次に英文翻訳を試してみました。
BBCニュースを和訳してもらう
翻訳エンジンとしてはどうかな~と、まず BBC ニュースの次の記事を翻訳してもらいました。
How climate change threatens to close ski resorts
おお、なんか意味がわかりますね。すごい。
ABC(オーストラリア)ニュースを和訳してもらう
一つじゃなんなんで、オーストラリアの ABC ニュースの記事もやってもらいました。
Record dry spell threatening Tasmania’s Wilderness World Heritage Area
エラーになってしまいました。試しに「Regenerate response」のボタンを押したのですが、だめでした。
どうもまだ、ウェブサービスとしてエラーが残っているようです。
サインアップをしたときも何度か画面が真っ白になることもありました。
そのたびにブラウザでリロードして表示させてました。
なので今回も一旦ブラウザでリロードしました。
今度は大丈夫でした。
ChatGPTに和文英訳をしてもらう
次は日本語を英訳してもらいます。ITmediaの記事の翻訳をお願いしてみました。
地球に小惑星が接近、米NASAが発表 日本時間では27日午前に 衝突の可能性は?
同じ記事の、別のパートも。
そのまま使えそうな英文です。学校の宿題なんかに使えそうですね(笑)
ChatGPTにチャンクを添削してもらう
だんだん、実際に使いたいやり方を試してみます。
私は英語の言い回しが正しいかどうか、よく海外のGoogleを使って調べます。
英文の一部(チャンク)を検索して、その言い回しを使われているかを確認します。
コロケーションを確認してます。
それと同じことができるか、試してみました。
海外Googleについては、次の記事に書いていますので、よろしければ参照してください。
》その英語は間違っている?海外Googleで英語をチェックしよう
リクエストのしかたで回答がかわる
チャンクを添削してもらって、どうなるかやってみました。
結論として、チャンクだけでも認識してくれるようです。
しかし「添削してください」だけだと、正しい表現が出てくるだけですね。
どこがおかしいのかを知りたいときは
「おかしいところを指摘してください」
というと、やってくれるようです。
ハイフンが混じっても問題なし
別のチャンクでもう一度やってみました。
ハイフンが先頭に来ているパターンでしたが、問題ありませんでした。
ChatGPTと英語でチャットをしてみる
最後にチャットの相手はできるかな~?と思い、試してみました。
ふつうに会話を始めようとしたけど、なんか断られてしまいました。言ってることは、
「私は言語モデルに過ぎないから、なにかアクションや経験を持つことはありません。
ただ入力に応じてテキストを作るです。
なにか知りたいことや話したいことはありますか?」
なんてツレナイんだろう(笑)しょうがないので、私が趣味でやってるロシア武術について訊いてみました。
システマの名前も出してないのに、システマについて熱く語ってくれました!何このAIは・・・。
ただ結局また、「私は機械学習モデルにすぎない・・・」と冷たくあしらわれてしまいました。
たぶん今のところ「一問一答」で対応してくれるくらいなのでしょう。実際は1問につき30答くらいしてくれますが。
まとめ:ChatGPTで英語学習をするには
初心者にはたいへんかも
後で気がついたのですが、添削の場合、解説が英語になってしまいます。
自然に読んでしまっていたのですが、英語初心者にはたいへんかもしれません。
チャットについては、会話をしてくれないので、ちょっと使えませんね。
私は
仕事仲間とのSlackチャットで英語の反応速度を上げた
というところがあるので、ちょっと期待してました。
でも、ChatGPTより人間とチャットしたほうがいい気がしました。
それでも、直接英語をタイプして話しかける事ができるので、
英語で考えて会話していく練習になる
かもしれません。
以下にまとめます。
- 1問につき30答くらい話してくれる。
- 和文英訳や英文和訳は、意味が分かる程度にはやってくれる。
- おかしい英語についても指摘してもらえる。
- チャットの相手は無理だが、英作文の練習はできそう。
使ってみての感想
使ってみての感想ですが、確かに検索エンジンの代わりになりそうな感じではあります。
記事を大量に書くには楽になると思います。
英語学習については、ライティングの添削をしてもらえるのはとてもありがたい、と感じました。
でも会話の相手にはならないなと思いました。
英語の問題集や単語帳を作るには、とても便利そうです。
問題を日本文で列挙すれば、その回答が自動作成されるわけです。
瞬間英作文の問題集を作るのにいいな、と思いました。
そのうち、そのあたりをやって、記事にしたいと思います。