出だしで時制を間違えたら?英会話の時制をイラストでわかりやすく説明
英語の時制は
いい加減に使っていると、言ってることが全く相手に伝わりません。
英語の時制をきちんと理解し、実際の英会話で使えるようになりましょう。
この記事では、以下のような疑問に回答します。
・いつも間違えるので、気をつけるポイントを知りたい
・時制を基礎からわかりたい
この記事では
イラストをつかった時制を説明のあと、
実際に使えるようになるための練習方法を紹介しています。
私もこの方法で時制を理解して、会話の中でも使えるようになりました。
※ 今回の記事は「English Grammar in Use」という文法書を参考に書きました。
次の記事でも紹介しているので、よかったら読んでみてください。
時制を間違えると、何を言ってるかわからない
英語では時制は
文の最初のほうで言うので、初心者はいい間違えることが多いです。
でも間違えたまま喋り続けると、
相手は何を言われているのか、わからなくなってきます。
たとえば、つぎのように日本語で全部現在形で言ってみましょう。
「昨日、医者に行きます。
待合室にとおされ、
そこで1時間待ちます。
つぎに診察室にいきます。」
これだけで、「ん?昨日の話だよね?」となりますよね。
このように
現在形だけでも意味が分かりづらくなります。
これがもっと時制が混ざって、
しかも長文となると本当に意味がわからなくなります。
なので時制はなるべく間違えないこと。間違えたら即座に訂正すること、が必要です。
Q. ネイティブは正しく時制を守ってるんでしょうか?
A. 文法を理解して話してるわけではなく、感覚的な使い分けをしてます。
そして地域によって違います。
たとえば「私は今日、仕事をした」という英語をオーストラリア人が言うと、多分
A. I worked today.
でもイギリス人は「仕事が終わったんだ」という意味を込めて
B. I have worked today.
と言うかもしれません。(多分アメリカ人は A だと思います。)
でも、このあたりは同じオーストラリア人でも
B のように言う人もいるようで(私はあったことがありません)、結局
個人による
と思ってます。
私の個人的な感覚ですが、要は
時系列的に並んでいればそんな問題ではない、
と思っている感じがします。
※ ちなみにインド人は現在形だけで言ってくることが多いと言われます。
私の同僚はちゃんと過去形も使ってますが・・・ほんとに人それぞれだと思います。
時制を間違えずに話すには?
間違えないようにするためには、理解していることが大事です。
文の最初に出てくるので、まず
時制に気をつけながら喋る癖をつける
ようにしましょう。
以下の順番でトレーニングするのがおすすめです。
- 時制を理解する
- かんたんな主語で、つぶやいて練習する
- 普通の英文を作る練習をする
次の章から、イラスト付きで時制を解説していきます。紹介しているのは
✓現在形と過去形
・現在形と現在進行形 ( I do & I am doing )
・過去形と過去進行形 ( I did & I was doing )
✓現在完了形と過去形
・現在完了形 ( I have done )
・現在完了進行形 ( I have been doing )
・現在完了形と過去形 ( I have done & I did )
✓未来形
・未来形 ( I will )
・未来への現在形 ( I am going to )
です。これくらいを迷いなく使いこなせれば、日常会話やメールを書くときも問題はないでしょう。
イラストでわかる:現在形 と 過去形
現在形 と 現在進行形 ( I do & I am doing)
現在形は「現在の状況として」やっていること。(習慣、仕事などです)
現在進行形は「まさに今、ここで」やっていること、です。(ご飯を食べてる、テレビを見ているなどです
たとえば I play tennis. だったら「私はテニスを趣味でやっている」という意味ですし、I am playing tennis. だったら(スマホに電話がかかってきて)「いまテニスをしている」という意味になります。
過去形 と 過去進行形 ( I did & I was doing)
過去形はシンプルに過去であるということだけ(それ以外にニュアンスがない)を表明します。
継続や完了の意味は含みません。
過去進行形は過去のある時期(一定期間)やっていたことを表明するときは過去進行形を使う、という感じですね。
表明したいかどうかなので、過去形で話しても特に問題ないことが多いですね。
イラストでわかる:現在完了形 と 過去形
現在完了形 (I have done)
現在完了形は「過去にこういう事があって、今こうなっている」状態を表明します。
現在完了形は、「have(has)+過去分詞」で「過去の情報をふくめて現在のこと」を表明します。
あくまで現在のことです。上の文だと「なくして、(今)サイフがない」ことを I have lost my wallet. と一文で表明してます。
※学校の文法では、現在完了形は「完了・結果」「継続」「経験」を見分けるとという問題が出ますが、英会話では見分ける必要はありません。
そんなに厳密なものではなく、ネイティブも(人によって)使い方が異なるのです。
「過去の情報を含んだ現在形」くらいのニュアンスだと思ったほうが、使えるようになります。
現在完了進行形 (I have been doing)
現在完了進行形は、過去にやっていた活動(アクティビティ)を表明します。現在やってる/やってないは関係ありません。どちらの場合でも、使ってかまいません。
でもニュアンスとしては「前からやってて、今もやってる」ときが多い印象があります。
(けっこういい加減です)
現在完了形と過去形 (I have done & I did)
現在完了形と過去形の違いを説明します。
I have lost my wallet と現在完了形で書くと、
「財布を落としたので、今は財布がない」
という、過去の情報を含めた現在について表明しています。
次に I lost my wallet と過去形で書くと、
「以前財布を落とした」
という過去のことを表明しており、現在の状況については話していません。
このようにニュアンスの違いがあります。
- 現在完了形は、過去と現在の両方を言及している
- 過去形は、過去のことだけ言及している
上にも書いたように、現在完了形と過去形の使い分けは人それぞれです。
ただ、あくまで現在完了形は現在のこと、過去形は過去のことを話しています。
なので完全に過去の事を話すとき(たとえば昨日、数年前、100年前)は、みんな過去形を使います。
少し分かりづらいかもしれませんが、学習していくうちに自然となれます。
イラストでわかる:未来形
未来形 (I will ) と 未来への現在形 ( I am going to )
シンプルな未来形は未来のことを話しており、現在のことは話していません。
現在進行形で未来を話すパターンでは、「今やってることが、未来にも続いている」イメージです。
だから
I am going to go back to school
だと、すぐ学校に戻る(つもり)ということになります。
I will go back to school.
だと、学校に戻るつもりだけど、いつ戻るかは未定。ということになります。
時制を間違えずに話すトレーニングは?
① 時制を理解する
時制のイメージをもう一度復習しましょう。上のイラストでそれぞれの違いを理解してください。
何度でも読んで、イメージを掴みます。
② かんたんな主語で、つぶやいて練習する
I, You, He(She), They に主語を固定して英文をつぶやきます。
時制をまちがえずに正しい単文をつぶやいてみましょう。
なんでもいいです。主語を固定することで、時制に集中して練習できます。
次の順番で練習するといいです。
- 現在形と現在進行形 (I do & I am doing)
- 過去形と過去進行形 (I did & I was doing)
- 現在完了形 (I have done)
- 現在完了進行形 (I have been doing)
- 現在完了形と過去形 (I have done & I did)
③ 普通の英文を作る練習をする
②の練習に慣れてきたら、ランダムに単文を作っていきます。
瞬間英作文のテキストや、学校のテキストを使って、単文を英訳していきましょう。
何回か繰り返していけば、自然と出るようになります。
このあたりまで来ると、時制に気をつけながら会話ができるようになっているでしょう。
やってることは瞬間英作文です。次の記事を参考にしてください。
まとめ
時制のイメージをイラスト入りで説明し、実際に時制を間違えずに話す(書く)ことができるようになる、練習方法について解説しました。
時制を使いこなすと、自分の言いたいことが相手に伝わりやすくなります。