英文法:「連結動詞」は知らない人は多いけど助動詞っぽく使えて便利
英語の連結動詞(Linking Verb)の一覧


連結動詞の具体例を説明します。
分類すると、次の4つになります。
- 「あること、状態」を示す、 Be動詞
- 「そのまま」維持を意味する、 Be動詞以外の動詞
- 「感じる」感知を意味する、主観を示す動詞
- 「変わる・成る」など、変化を示す動詞
数は20程度で少ないので、覚えてしまって、どんどん使っていくようにしましょう。
①「あること、状態」を示す be動詞
be動詞は「そこにある」という存在、もしくは状態を表現しています。イコールではなく、ただ「ある」ことを表現します。
主語の存在を示す be動詞の例
この場合は、普通場所を示す単語もしくはチャンクが続きます。
He was in front of the door. (彼はドアの前にいた)
主語の状態を示す be動詞の例
形容詞や分詞が続きます。主語の状態を説明する形容詞や分詞が続きます。
- I am happy. (私はハッピーです)
- He was playing a guitar. (彼はギターを弾いていた)
- The letter was written by him. (その手紙は彼によって書かれた)
②「そのまま」維持を意味する動詞
そのままの状態を維持する、という意味を持つ動詞です。よく使われるのはbe動詞以外では次の3つになります。
1. keep
2. remain
3. stay
1. keep を使った例
- She kept away from the door. (彼女は、ドアから離れている)
- keep going (そのまま進め)
2. remain を使った例
- He remains seated (彼は座ったままです)
- All other assignments remain the same (他に担当の変更はありません)
3. stay を使った例
- He stayed awake all night (彼は夜通し、起きていた)
- He stayed at home. (彼は家にいた)
③「感じる」感知を意味する動詞
「感じる」「感知する」を意味する動詞です。転じて、「何となく感じる」「雰囲気を感じる」という主観的な表現に使われます。
断言できないこと、遠慮しながら話すときによく使われるため、ビジネス英語では必須です。
1. seem
2. appear
3. look
4. feel
5. smell
6. sound
7. taste
1. seem を使った例
- You seem to be exhausted recently(最近疲れてるようにみえるね)
- This project seems to be going well(このプロジェクトはうまく進んでいるみたいだね)
- It seems like you know everything(君はすべてを知っているようだ)
2. appear を使った例
- It externally appears to be a weapon. (外見は武器のように見える)
- It appears that the typhoon has already calmed down. (台風はすでに弱くなっているようだ)
- It appears unlikely that interest rates will fall further.(金利がさらに下がることは、まずありえないでしょう)
3. look を使った例
- He looks happy (彼は、上機嫌にみえる)
- He looks young for his age (彼は、彼の年齢にしては若く見える)
- It looks like you know everything. (君はすべてを知っているようだ)
4. feel を使った例
- I feel like I’m getting a cold. (寒くなってきた)
- I feel like no one understands me. (だれも私を理解してないと感じる)
- I feel like playing tennis today. (今日はテニスをしたい)
※ 3. は少し用法が違って、慣用句です。feel like ~ing で「~をしたい」という意味になります。
5. smell を使った例
- It smells awful. (ひどい匂いがする)
- The flower smells good (この花は、いい匂いがする)
6. sound を使った例
- It sounds like you are tired. (だいぶお疲れのようだ)
- It sounds too good to be true.(夢のような話だ)
- It sounds fun. (それはおもしろそうです)
7. taste を使った例
- This ramen tastes good (このラーメンは美味しい)
- This fruit tastes sour.(この果物はすっぱい味がする)
④「変わる・成る」変化を意味する動詞
「変化があった」「結果的になった」という状態を意味します。
be動詞と置き換えて(状態のまま ⇔ 変化)のように対比されることが多いです。
例えば be injured は「けがをした状態」を指し、get injured は「けがをした」という変化・結果を指します。
1. become
2. get
3. come
4. go
5. grow
6. fall
7. turn
1. become を使った例
- He became poor. (彼は貧乏になった)
- It became evident that something was wrong.(何かがおかしいことは明らかだ)
- It became clear to me why my proposal was rejected. (なぜ私の提案が拒否されたのかハッキリ分かった)
2. get を使った例
- She got married. (彼女は結婚した)
- He got upset. (彼は動揺した)
- I got cold.(寒くなった)
3. come を使った例
- Your dream will come true. (君の夢はかなう)
- She came to see me off. (彼女は私を見送りに来てくれた)
- I came to say over at my friend’s house.(友達の家に泊まりに来た)
4. go を使った例
- I went to buy groceries today. (今日は買い出しに言ってきました)
- The company went bankrupt. (その会社は倒産した)
5. grow を使った例
- The plants grow wild by the river (その植物は、川の近くで自生している)
- Victor seemed to grow taller every day. (ヴィクターは、毎日成長しているようだ)
- The sound was growing louder. (その音は、どんどん騒がしくなっていった)
6. fall を使った例
- I cannot fall asleep until 10 p.m. (私は午後10時まで、寝ることができない)
- He fell in love with the property. (彼は、その土地に首ったけになった)
7. turn を使った例
- Then it turned cold and started to rain. (そして寒くなり、雨が降ってきた)
- His face turned pale. (彼の顔色が、青白くなった)
- Their relationship turned sour. (彼らの関係は、悪くなった)
まとめ
連結動詞は、
助動詞のようにニュアンスを伝えることができ、表現の幅が広がります。
日本語で言えば、
「におわす」ような表現ができるので、大人同士の会話、ビジネスにも使えます。
どんどん使って慣れていってください。