「音読」と「発音」は引っ越しました ▶ 「英語の音読ガイド」

英文法:かんたんな英文なのにわからないのは後置修飾がつかわれているから

当ページのリンクには広告が含まれています。

英語をマスターしづらくしている理由のひとつに

よく使われるのに学校の授業ではほどんどやらない

そういう文法や項目がある、ということがあります。
例えば次の3つです。

学校であまりやらない重要な学習項目

  1. 日本語にはない英語の発音
  2. 感情や微妙なニュアンスを伝える法助動詞
  3. 日本語にはない後置修飾

今回はこの中で、③ の後置修飾について解説します。

「後置修飾」は
ほとんどの文法書では数行でしか解説されないことが多いわりに、

英語では普通に使われます。

なので、ぜったいに慣れておくことをおすすめします。

ちなみに他の2つは別記事で解説しています。

広告

英語を習うならネイティブに

予約なしで24時間いつでも受講可能!【Cambly(キャンブリー)】

ハイブリッドプラン月4,674円から
グループレッスンだけなら月2,399円から

コンテンツ

後置修飾とは ~説明はうしろから~

後置修飾とは文字通り、

後ろの英文(チャンク)が前の英文を修飾する

ことです。下は英語での後置修飾の使用例です。

例:

  1. Something wrong
  2. People straight out of university

1はよく見る表現なのでかんたんだと思います。

なにか悪いもの、おかしいもの

という意味です。

2は people を straight out of university が修飾してます。
straight out of university は「ストレートに大学をでた」という意味なので、

ストレートに大学を卒業した人」⇒「新卒

という意味のチャンクです。
就職関連の文書によく出てくる用語です。

大西泰斗先生は後置修飾と前置修飾の使い分けを
説明は後ろから、限定は前から」と話されています。

でも個人的にはそこまで文法にこだわらなくてもいいと考えます。

英語表現(チャンク)を知っていけば、自然と使い分けるようになります。

極端な話、全部を後置修飾にしても大丈夫です。
冗長な表現になるだけで、普通に通じます。

著:大西 泰斗, 著:ポール・マクベイ
¥1,980 (2024/07/11 16:12時点 | Amazon調べ)

外国語ではありふれた後置修飾

後置修飾は、外国人が書いた英文ではよく見ます。
なぜかというと、

後置修飾は日本語にないから、日本人は英作文で使わない

からです。

日本語の前置修飾、フランス語の後置修飾

なので外国人が書いた英文は、

日本人が英文を読んでもいまいち意味がわからない

ということが多い英文になります。

日本人にとっては後置修飾は
想定外の文法で、「テストには出ないけど、地味に苦手」な英文法なのです。

でも後置修飾は英語にかぎらず、ほかの外国語ではありふれたスタイルです。

後置修飾の使用率は以下の通りだそうです。

  • 日本語:0%
  • 英語:50%
  • フランス語:100%

外国語を学ぶなら、
後置修飾の存在を知っておいたほうがいいでしょう。

ライティングやスピーキングでは便利なもの

一方、ライティングやスピーキングではとても便利なものです。

英語などのゲルマン系、ラテン系は
基本的に後から情報(チャンク)を追加していくスタイルなので、

まず主語と述語のチャンクを言って、後はつけ足していく

という方法を取ります。

場所、時間、理由、などは後から考えればいいのです。

「えーと、これはSVOになるから……。」

などと文法で悩む必要はありません。

思いついたら、口にしていく。

これで話せるのが後置修飾のメリットです。

文章の構成にも後置修飾が使われる

文章の構成も同じです。

たとえばエッセイなどのライティングも以下の順序を取ることが通例です。

  1. 最初に主メッセージ(言いたいこと)を書き、
  2. その理由(根拠)を書き、
  3. 具体例をかく。

つまり後から書いた英文が、前の英文を修飾(解説)している形になります。

(主メッセージ)<ー(理由づけ)<ー(具体例で補強)

これも大きなくくりで後置修飾と言えます。

昨今の英文はほとんどこの形式です。
IELTS や TOEFL などのエッセイもこの方式で回答することを推奨されています。

ライティングについては、下の記事を参照してください。
英語のライティングスキルが独学で上達する4つの練習と文章の書き方

私の別のブログでは日本語でのライティングについて書いてます。
エッセイや論理的な文章の書き方を考える – いりやんブログ

よく使われる後置修飾のパターン

後置修飾のパターンは、次のとおりです。

後置修飾のパターン
  1. (名詞・代名詞)+形容詞のパターン
  2. (名詞・代名詞)+前置詞句のパターン
  3. (名詞・代名詞)+不定詞句・分詞句のパターン
  4. (名詞・代名詞)+関係詞節のパターン
  5. (名詞・代名詞)+副詞のパターン
  6. (名詞・代名詞)+同格のパターン

ここに紹介する後置修飾のパターンでできた短い英文もチャンクです。意味がある短い英文は全てチャンクになります。詳細はこちら

(名詞・代名詞)+形容詞 のパターン

このパターンはとても英語らしい表現になります。

同時に使うのがとてもむつかしいと思います。

使えそうな形容詞をいくつか知っておくといいと思います。

(名詞・代名詞)+形容詞の例:

  1. the Princess Royal
  2. times past
  3. something useful

1.「プリンセス・ロイヤル(イギリス君主の長女に与えられる称号)」、2.「過去の時間」、3.「役立つこと、有益なこと」

形容詞+名詞+形容詞 のパターンもあります

形容詞+名詞+形容詞 のパターンもあります。

形容詞+名詞+形容詞の例:

  1. the shortest route possible
  2. the worst condition imaginable
  3. the best hotel available

1.「可能な最短ルート」、2.「考えられる最悪の条件」、3.「使用できる一番のホテル」

(名詞・代名詞)+前置詞句 のパターン

一番よくでてくるパターンではないでしょうか。

比較的使いやすいので、英作文などにどんどん使って慣れましょう。

名詞・代名詞+for …

for を間に挟む表現です。

for をつかう後置修飾:

  1. demands for the product
  2. reasons for the delay

1.「製品の需要」、2.「遅刻の理由」

名詞・代名詞+of …

of を使った後置修飾です。

of をつかう後置修飾:

  1. advantage of living alone
  2. photographs of her family
  3. a map of the town

1.「一人暮らしの利点」、2.「家族の写真」、3.「都市マップ」

名詞・代名詞+in …

in は「中にある」イメージなので、《その状態の真っ只中にいる》動作や状態という情報を示します。

in をつかう後置修飾:

  1. increase in the number of road accidents recently
  2. fall in sales

1.「近々の交通事故件数の増加」、2.「売上の落ち込み」

名詞・代名詞+to …

方向性を示す to を使う後置修飾です。

to をつかう後置修飾:

  1. invitation to the party
  2. solution to the problem

1.「パーティへの招待」、2.「問題の解決案」

名詞・代名詞+with …

「共にある」イメージを持つ with を使う後置修飾です。

with をつかう後置修飾:

  1. relationship with your parents

1.「両親との関係」

(名詞・代名詞)+不定詞句・分詞句 のパターン

いわゆる不定詞や分詞の「形容詞的用法」です。学校英語でもよく習うものなので、得意な人も多いと思います。

不定詞の形容詞的用法

不定詞をつかう後置修飾:

  1. a request to see someone
  2. the man to save us
  3. the method to use

1.「面会の要求」、2.「我々を保護した男性」、3.「使用方法」

分詞の形容詞的用法

分詞をつかう後置修飾:

  1. the boy playing in the park
  2. the boy injured in the accident
  3. goods made in this factory

1.「公園で遊んでいる少年」、2.「事故で負傷した少年」、3.「この工場で作られた製品」

(名詞・代名詞)+関係詞節 のパターン

関係代名詞や関係副詞を使ったバターンです。

関係詞は冗長な表現になりがちですが、「なんて言うか忘れた」ときにとっさに使える、救世主のような便利さがあります。慣れておくと重宝します。

関係詞をつかう後置修飾:

  1. lady who lives next door
  2. the hotel where we stayed
  3. the old house, which is one hundred years old

1.「隣に住んでいる女性」、2.「我々が滞在したホテル」、3.「築100年の古い家」

(名詞・代名詞)+副詞のパターン

(作成中)

(名詞・代名詞)+同格のパターン

(作成中)

まとめ:後置修飾に慣れるには

後置修飾に慣れるためには、日本人以外の英文にたくさん触れることをおすすめします。
既に書いたとおり、日本人の英文(特に参考書など)で使われることはほとんどないからです。

例外として、 Japan Times Alpha などの英字新聞や Times, Newsweek などの英語雑誌などの日本人の記事なら問題ないと思います。

そして英作文や話すときにも、意識して後置修飾を使うようにしていると、もっと早く慣れてくるでしょう。

スピーキングについては、別記事で書いています。よろしければ読んでみてください。
チャンクを使った英語のスピーキング:誰でも話せるシンプルな方法

後置修飾は「名詞チャンク」で使います。名詞チャンクについては、次の記事でまとめてます。

話すために知っておきたい英文法について、まとめています

おすすめの文法書を紹介しています。

英語学習におすすめの英字新聞を紹介しています。

コンテンツ