「どれい(奴隷)」に関連した英語チャンクのボキャブラリー
「どれい(奴隷)」関連の英語表現(英語チャンク)を調べました。
この記事では、どれい(奴隷)の英語、英語表現、英語チャンクについて、紹介していきます。
実は市販の単語帳や、ボキャブラリー本には「どれい(奴隷)」が乗っていないものが多いです。
私が持っている本でも見つかりませんでした。
「どれい(奴隷)」をさす英語
「どれい(奴隷)」は英語で、slave。
読み方は /sleɪv/ (スレイブ)です。
「奴隷制」の英語は slavery です。
読み方は /ˈsleɪ.vər.i/ ( スレイヴリ)(「スラバリー」ではありません)
どれい(奴隷):
→ slave (/sleɪv/)
奴隷制:
→ slavery(/ˈsleɪ.vər.i/)
slave の語源は、中世ラテン語の
「sclavus(スラヴの)」
で、/ˈskla.u̯us/ (スクラァヴス)と読みます。
これは昔のノルマン人の東方向への侵攻で、
ドニエプル川を南下しつつ略奪していった際に、捕えたスラブ人を奴隷にしていったところから
ついたようです。
「どれい(奴隷)」 → 「はたらく人」をさす英語
私だけかもしれませんが、「どれい(奴隷)」から、「労働」を連想します。
なので、
「どれい(奴隷)」の英語だけでなく、メイド(召使い)、執事、労働者などの英語についても調べました。
たぶん、直接の関係はありません。
「召使い」「使用人」をさす英語
召使い:
→ servant(/ˈsɜː.vənt/、サーヴァント)、maid(/meɪd/、メイド)など。
他に attendant, domestic, help, helper, retainer など、色々と呼び方はあったようです。
ヨーロッパの召使いは、
基本的に身元が保証される人が雇われるので、基本的に「どれい(奴隷)」ではありません。
貴族でも
身分が低い男爵家の令嬢が
より裕福で位の高い家に働きに来ているパターンが多かったようです。
女性の使用人は基本的に maid(メイド)と呼ばれ、
男性の場合は servant(サーヴァント)と呼ばれていたようです。
もちろん、職業は細分化されているので、
メイドやサーヴァントは大まかな呼び方で、実際は職業ごとに呼び名はありました。
使用人のトップ「執事」をさす英語
執事:
→ butler (/ˈbʌt.lər/、バトラ、バトラー)
執事(バトラー)は、
近世までヨーロッパの富裕層の家の財政管理などを仕切っていた男性です。
男性の下働きのうちのトップになります。
だいたい各富裕層の家では、
男性の buler(バトラー)と、女性の head maid (housekeeper、メイド長)が協力して家を運営していたようです。
「労働者」をさす英語
労働者:
→ worker(/ˈwɜː.kər/、ワーカ), laborer(/ˈleɪ.bər.ər/、レイブラ)
一般的な労働者をさす英語は、worker(ワーカ)や laborer(レイブラ)です。
labor(labour)は「労働」そのものを指す英語です。
「どれい(奴隷)」に関連する英語表現(チャンク)は?
「どれい(奴隷)」に関連した英語表現(英語チャンク)について、紹介します。
物理的に「どれい(奴隷)のような」の英語
形容詞の「奴隷のような」を英語では次のようにいいます。
slavelike:
→ 奴隷のような。
slavish:
→ 奴隷的な。
また、slave を使った英語表現(英語チャンク)には、次のようなものがあります。
slave driver:
→ 人をこき使う人。e.g. You are a slave driver.(君は、人使いが荒い)
master-slave(マスター・スレーブ):
→ IT用語で、2つのプログラムを通信させて作業をする設計をさす英語です。
作業させる方をマスター、
作業する方をスレーブといいます。
最近は、奴隷を連想させることから、controller-woker となっていることもあります。
slave labor (labour) :
→ 低い賃金で、かなりハードな仕事をすることをさす英語です。「強制労働」のことです。
slave trade:
→ 「奴隷貿易」。近年まで奴隷は、高額な商品として売買されていました。
slave bound to the land:
→ 何らかの理由で、その土地から離れることができない労働者をさす英語です。
slave state:
→ 「奴隷州」。
アメリカの南北戦争の前、
奴隷がいない北部の州を free state と呼び、南部の奴隷がいる州を slave state と呼んでいました。
心理的な「どれい(奴隷)のような」の英語
「人の言いなり」になっているということは、
心理的な支配をうけている奴隷(どれい)のような状態であると言うことができます。
「人の言いなりになる」ことを英語では、次のようにいいます。
言いなり:
→ obey (/əʊˈbeɪ/ または /əˈbeɪ/、ァベイ)
同じ意味の、
英語のスラングでは、次のような表現があります。
lapdog:
→ 「膝の上にいる小さな犬」という意味。
Yes-man:
→ いわゆる「イエス・マン」のこと。
Pushover:
→ かんたんに他人からの要求や圧力に屈する人。
Puppet on a string:
→ 完全な支配下にある人。
メディアに出てくる「どれい(奴隷)」の英語
メディアでみる「どれい(奴隷)」に関する英語表現です。
自由の奴隷:
→ slave of freedom
アニメ「進撃の巨人」にでてきた言葉のようです。
自由になるということに囚われてしまったという意味とするのなら、こういう英語になります。
もち様の下僕:
→ servant(サーヴァント)of Mochi-sama
有名ユーチューバーの「もち様」とその下僕。
隷属:
→ servitude(/ˈsɜː.vɪ.tʃuːd/、サヴェテュードゥ)
他に「懲役」、「強制労働」という意味があります。
服従:
→ subordination(/səˌbɔː.dɪˈneɪ.ʃən/、サボディネィション)
「隷属」「服従」はライトノベルなどに出てきます。
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