チャンクをつかう英会話:話すための英文法は3つだけ
英語を話す時に必要な英文法は最低限、次の3つです。
① 語順(文型、構文)
② チャンク
③ 時制
この3つの文法項目を使いこなせれば、
細かいことを気にせずに、どんどん英語を話せるようになります。
英語で会話をするとき、
学校で習った英文法で、英会話をするのはほぼ不可能です。
実際話せる人は、
シンプルな英語で素早く応答し、スムーズな会話をしています。
上の3つを使いこなせるようになれば、
英文のリーディングやリスニングも速くなり、
スピーキングもライティングもスムーズにこなせるようになります。
この記事では、
英語チャンクを使った、会話に必要最低限の、3つの英文法
について解説します。
チャンクを使う英文法① 語順(文型、構文)
英語の語順は、
日本ではいわゆる基本五文型に集約されてます。
ですが五文型は、
欧米ではほとんど知られていません。
結論、英語の語順は、もっとシンプルで一つだけ;
主語 → 動詞(述語) → (なにか)
なのです。
主語・動詞のあとに追加情報がつづく
英語を使うときは、
英会話でも、英語のリーディングや英作文でも、上のシンプルな語順(文型、構文)で十分です。
人によって言い方は違いますが、あるひとは、
主語 + 動詞 + 追加情報1+ 追加情報2…
と著書に書いたり、別の人は
S(主役) + V(ふるまい)+ α(影響範囲、ふつうは相手)
と説明したりしますが、皆おなじことを言っています。
初めに「主語」、
次に「動詞」、
あとは「追加情報」がいくつか
こんな感じで、
主語と動詞の後に追加の情報が並んでいくのが、英語の語順で、構造です。
追加情報の部分は、例えば
時間だったり、
場所だったり、
など、必要な伝えたい情報がいくつも続いていきます。
どの文型でも構文でも同じ
この語順が、
分詞構文でも、関係代名詞でも、すべての基本になります。
分詞句でも、この順番です。
節(主語と動詞が内側にある)でも同じです。
基本5文型も、これのバリエーションに過ぎません。
例文:
She sings. (彼女は歌う)
She is happy. (彼女は幸せだ)
She eats pizza. (彼女はピザを食べます。)
He painted the house blue.(彼は家を青く塗りました。)
第4文型だけ、ちょっと違います。
例文
She bought her daughter a new bicycle. (彼女は娘に新しい自転車を買った)
英語の語順ルールとしてはこれだけです。
あとは具体的な語法や構文として
色々なパターンを少しずつ覚えていくというのが海外の語学学習では王道のようです。
◇◇◇
実際の海外で使われている文法書は次の記事で見ることができます。
実際にどのように会話するかは、以下の記事で説明しています。
ちなみに基本5文型は、以下の通りです。
第1文型(SV): S(主語)、V(動詞 or 述語)のみ
第2文型(SVC): SVに、主語の状態(どのような)を付け足した
第3文型(SVO): SVに、目的語(~を)を付け足した
第4文型(SVOO): SVに、2つの目的語(~に)と(~を)をつけたした
第5文型(SVOC): SVに、目的(物、人)と、目的の状態(どのような)を付け足す
※ O は Object(目的語)、C は Complement(補語)
チャンクを使う英文法② チャンク
実際の英語では、
主語や述語、追加情報が英単語一つだけ、ということはありません。
それぞれが
複数の単語でできた文字列であるのがふつうです。
その文字列が、
「チャンク」
です。
チャンクは、その役割によって、
- 名詞の役割をする、名詞チャンク
- 動詞の役割をする、動詞チャンク
- 副詞の役割をする、副詞チャンク
に分けることができます。
名詞チャンクとは
「a piece of cake」 のような、名詞の役割をする英単語の集まりを、
名詞チャンク
と言います。
名詞チャンクについては、次の記事で詳しく解説しています。
名詞チャンクはチャンクの基本なので、
チャンクを理解するには名詞チャンクから入っていくことをおすすめします。
動詞チャンクとは
「must have been decided」 のような、動詞や述部の役割をする英単語の集まりは
動詞チャンク
と呼ばれます。動詞チャンクも重要な要素です。
動詞チャンクについては、次の記事で解説しています。
副詞チャンクとは
「at the same time」 のような、副詞の役割をする英単語の集まりは
副詞チャンク
です。
副詞チャンクについては次の記事で解説します。前置詞句(チャンクの一種)も解説します。
チャンク(句・節)に関連した文法について
このサイトでは、
チャンクを使う上で、知っておいた方がいい細かな英文法も紹介しています。
- 後置修飾について
後置修飾は
日本語にない修飾方法なので、知らないと英文を理解できません。
後置修飾を初めて聞いた人は、今のうちに学んでおきましょう。
- 法助動詞について
助動詞は
動詞と合わせて使い、細かなニュアンスを表現します。
使いこなせると、子供のような英語表現を避けることができます。
チャンクの全体像については、トップページで詳しく解説しています。
チャンクを使う英文法③ 時制
時制がおかしいと、英語が間違ってなくても、相手は意味がわかりません。
時制を正しくすることは、とても重要なのです。
基本的な時制については、次の記事で徹底解説してます。
まとめ:話すために必要な英文法は3つ
この記事では、話すための英文法について解説しました。
英会話のために必要最低限の英文法は次のとおりです。
① 語順(文型、構文)
② チャンク
③ 時制
この3つを使いこなすことで英会話のみならず、
読む、書く、聴く、話すの全てを英語でできるようになります。
必要最低限の英文法を習得して、
スムーズなコミュニケーションが取れるようになりましょう。
<知っとくと便利> 単文・複文・重文について
単文とは
単文とは次のような文です。
- He is right. (彼は、正しい。)
- The flower is beautiful. (その花は、きれいだ。)
こういう1つの主部と1つの述部がある基本的な文を単文と呼んでいます。
複文とは
複文とは、2つの単文があって、片方がもう片方を修飾している関係です。
例1.that を使った従属節
- Tom said that he was feeling bad. (トムは、調子が悪いといった)
- It is expected that it will end soon. (それはすぐに終わるだろうと、予測される)
例2.if や whenを使った従属節
- Joe and Carol first met when they were in high school. (ジョーとキャロルは、高校時代に初めて会った)
- If it rains tomorrow, I will stay at home. (明日もし雨だったら、私は家にいるだろう)
if、when、thatなどの従位接続詞や関係詞によって、従位節が主節に結び付けられている文です。
重文とは
重文とは、2つの単文があって、まったく別のことを述べている関係です。
I will be out of office tomorrow, but I will check my mailbox some times.
(明日、私は会社を休む予定です。しかしメールは時々見るようにします)
and、or、butなどの等位接続詞を使った、2つ以上の「等位節」からなる文です。
英文法の本は、次の本がおすすめです。これ一冊で十分です。
次の記事では、英語チャンクをつかった学習を詳細に解説しています。
英語チャンクの基本、名刺チャンクについて詳細に解説しています。
動詞や述語部分の英語チャンクについて、詳しく解説しています。
詳細な情報を伝える副詞の役割を持つチャンクについて、詳しく解説しています。